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【現役料理人が執筆】名を呼ばれた日、進化が始まった 〜召喚レッサーパンダの魔獣物語〜  作者: 幸辰


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120/125

託された遺産とそれぞれの役割 第120話

朝の涼しさが薄れ

山には次第に強くなる陽射しが降り注いでいた。


木々の間から差し込む光が

伐採されたばかりの丸太を照らしている。


日が高く昇りきる前、伐採を終えた一行は

ようやくデュダインの集落へと戻ってきた。


コロの上を転がってきたアイアン・デュークの大丸太が

次々と広場へと運び込まれていく。


土埃と木の香りをまとった一同の表情には

大仕事をやり遂げた達成感が滲んでいた。


「よし、これで全部か」


カンジュが額の汗を拭いながら

積み上げられた丸太の山を見上げる。


数メートル級の丸太が

幾重にも重なって並んでいる様は

それだけで見応えのある光景だった。


「見事なもんだな……」

ヴォルンが感慨深げに

まだ木肌の香りが残る丸太を撫でた。


だが、その満足げな空気は、長くは続かなかった。


――――


「この地で一から資材を切り出し

板に叩き割っていては、建築に時間がかかりすぎる……。

ましてやアイアン・デュークの加工など

短期間で出来るわけがない」

並べられたアイアン・デュークの大丸太を前に

園長は腕を組んだまま、しばらく黙り込んでいた。


いくらペックの怪力やカンジュの職人技

そしてここデュダインの多種族の力があろうとも

建物の修復が終わる前に次の季節が来てしまう。


その時、園長の脳裏に、魔獣園が建つ拓かれた山の

麓に広がる、家々の連なる景色がよぎった。


そして、今は亡き先代魔獣園園長の『カイ』が残した

伝説的な建築技術の存在を思い出す。


(そうだ、あの村には、カイさんが遺した『最速建築工法』がある……!)

あらかじめ加工場でミリ単位まで規格化され

複雑な溝や穴を掘り終えた状態の木材(プレカット材)を

現場へ運び込み、専用のピンをトントンと打ち込むだけで

ものの数日で頑丈な家を建ててしまうという

この世界の人々にとっては魔法のような工法。


それこそが、先代の遺産だった。


「みんな、一度デュダインを下山するぞ!

アレンたちも心配しているはずだ!報告が終わったら

リム村へ向かい、建築用の資材(プレカット材)を調達する。

最小限だけ持ち込んで、ここで組み立てる!」


園長の号令に、周囲がざわめいた。


(重い材料まで麓の村から大量に運んでいては

結局時間がかかってしまうな……)

眉間にしわを寄せ、園長は顎に手を当てた。


「この工法にはコンクリートの材料であるセメント(生石灰)が

必要になる。カンジュさん、なんとかここで作れないか?」


「生石灰を作るには、石灰岩を大量に焼かねばならん。

俺の炉だけじゃ間に合わんぞ」

カンジュが渋い顔で首を振った。


(確か親父に、妖精に優れた鍛冶職人がいると聞いたことがある)

ヴォルンはハッと思いついたように

この場にいる妖精女王ジョアン・ザ・ワッドへと向き直った。


「妖精女王、ここの妖精に鍛冶技術を持った者はいないのか?

いればその炉で石灰岩を焼いて欲しいんだが……」


その問いに、妖精女王ジョアンは松明の炎のように

温かみのある瞳を瞬かせ、ふっと優美に微笑んだ。


「ええ、おりますとも。人間たちは、その妖精のことを

『異教の怪しい魔術を使う者』などと呼びますが……

あの者たちの本質は、夜な夜な炎を上げ

金属や大地の骨を鍛え上げる、優れた鍛冶職人なのですから」


「このデュダインの地下の隠れ里に住む『トロウ』の一族は

地熱の炎を上げて金属を鍛える、優れた鍛冶職人なのです。

彼らの工房には、地底の熱を蓄えた巨大な炉がいくつもありますよ」


コボルトの長の合図もあり、岩肌の隙間から這い出してきたのは

無骨な槌を手にした小柄な鍛冶妖精――『トロウ』の職人たちだった。


ヴォルンは、彼らがデュダインの地下深くで

独自の素晴らしい炉を構えていると聞き

職人として大いに合点がいったように拳を叩いた。


「ガハハ!やはりな!地熱を宿した地底の炉か!

それならわしがここで一から炉を建てる手間もいらん。

トロウたちの超高熱の炎なら、石灰岩など

一瞬で真っ白な灰へと焼き尽くせるな!」


さらに、ジョアン女王はデュダインの険しい山肌のさらに上

切り立った白い崖のほうへと優美に指を差した。

「その石灰岩なら、我が同胞たちに取りに行かせましょう。

このデュダインの山の上層には、太古の海の骨が固まった

純白の石灰岩の層が、どこまでも眠っています」


「ですが、人間の足では滑り落ちてしまうような険しい岩壁です。

重い石を運ぶのは、羽を持つ私たちの役割といたしましょう」


妖精女王が小さく口笛を吹くと、周囲の木々や岩の影から

無数の小さな羽の羽音が響き渡った。


妖精の群れが一斉に白い崖へと飛び立ち

セメントの材料となる手頃な大きさの石灰岩を

デュダインの地下深くにある『トロウ』の工房へと

次から次へと空から運び込み始める。


――――


「それでは皆さん、私たちは一度デュダインを下山して

建築の準備をしてきます!」


園長は、ベヒモスの姿をしたデュダインへと向き直り

力強くそう告げた。


デュダインの長に基礎造りとセメント調達を託したとはいえ

リム村でプレカット資材を仕分け大工の棟梁を

説得して連れてくるには、それなりの人員と手際が必要になる。


園長はすかさず、自身の傍らに控えていた

――アンズーへと視線を向けた。


「アンズー、頼みがある。

お前はここにいる医師のベルモット、サン、アカネ、ルーナの

四人を魔獣園へ連れて帰ってくれ」


園長のその突飛な命令に

傍らにいたアンズーが驚いたように声を上げた。


「園長!俺は一度に四人も背中に乗せて飛行したことはないぞ」


デュダインの長たちは、その見たこともない翼ある獅子の魔獣と

園長とのやり取りを怪訝そうな目で見つめている。


もちろん、長たちはこの見慣れない魔獣アンズーの

飛行能力など知りもしない。


園長はニヤリと笑ってアンズーの翼を軽く叩いた。


「大丈夫だろ。いつもは俺とヴォルンを含め男三人で乗ることが多いだろ?

でも今回は、男性は医師のベルモット一人だけだ。

あとのサン、アカネ、ルーナの三人は女性だ。

男三人が乗る総重量に比べれば、今回は女性三人と男性一人だから

アンズーの体力なら何の問題もなく大丈夫なはずだ」


アンズーは「グルルッ」と喉を鳴らし

ちらっとサンに視線を向けた。


視線に気づいたサンが何かを察したのか

アンズーの髭を思い切り引っ張った。


「痛い痛いやめてくれ……」

アンズーがたまらず大きな翼をバサバサと広げた。


「「「ははははは」」」

大きな笑い声が広がった。


「我の重さに比べれば、華奢な女性陣が混ざる四人なら

魔獣園までひとっ飛びに連れて帰るなど造作もないことだったろ」

カイチがこともなげに付け加えた。


「サンは、魔獣園で待っているアレンへ

現在のデュダインの状況を報告してほしい。

リム村でプレカット資材の調達と大工の棟梁を

説得して連れて来れるよう手配も、お願いしてくれ」


「はい、わかりました。

またカイの技術が役に立つんですね」

サンが誇らしげに胸を張った。


「よし、アンズー、行ってくれ!

サン。アレンへの報告を頼んだぞ!」


園長の号令とともに、アンズーの背に

サン、アカネ、ルーナ、ベルモットの四人が手際よく飛び乗る。


アンズーは力強く大地を蹴った。


凄まじい羽ばたきが周囲の砂をまきあげながら

アンズーの巨体は四人を乗せ

瞬く間にデュダインの青空へと舞い上がり

魔獣園へと向かって矢のように飛び立っていった。


――――


「園長、わしはここに残るぞ。

地下炉を見学させてもらわねばならんからな」


突然、ヴォルンが切り出した。


「構わん、しっかり見届けてくれ」

園長が短く応じる。


「わかっている、任せろ」


ヴォルンは妖精の後を追い、地下へと踏み込んでいった。

その背中には、これから見られる未知の技術への期待が滲んでいた。


「さあ、俺たちもぐずぐずしてられないな。

――帰ろう!」


園長の一言に、整列した魔獣園の面々が頷く。


一行はゆっくりと、しかし確かな足取りで、帰路についた。


――――


山の壁面に沿った断崖の細道を

一歩一歩、慎重に踏みしめながら降りていく。


風が絶えず吹き付け、砂交じりの粒が頬を打つ。

眼下には、目が眩むほどの深い谷が広がっていた。

誰もが無言のまま、足元だけを見つめて歩を進めていく。


「みなさん、もう少しで平地です。

頑張ってください」

シルヴァが一行の頭上をゆっくりと旋回しながら

見守るように声をかけた。


「俺も翼が欲しい……」

ザックが息を切らしながら、ため息をつく。


やがて道が緩やかになり、視界がふっと開けた。

大きく開けた平地に、一行は辿り着いた。


最後尾を歩いていたクルツが

額の汗を拭いながら平地へと足を踏み入れる。


「みんな、無事に降りて来れたみたいだな」

先に到着していた園長が、ほっとしたように息を吐いた。


「はい、大丈夫です」

クルツが振り返り、今降りてきたばかりの断崖を見上げる。

切り立った岩肌が、白い日差しを受けて鈍く輝いていた。


「クルツ、資材はここまで運んでくる予定だ。

ここからはアンズーに運んでもらわなければならない。

あの断崖を、資材を持って登るのは不可能だからな……」


「確かに危険ですね……」

声がわずかに震える。

想像しただけで、足がすくむような道のりだった。


園長は一同を見渡し、大きく息を吸い込んだ。

「みんな疲れているだろうが、もうひと頑張りしてくれ。

……さぁ、行こうか!」


その声に応えるように、疲労の色を滲ませながらも

誰の足も止まらなかった。


一行は、まだ長く続く帰路を、再び歩き始めた。


――――


昼を過ぎ、アレンたちを見送ったセリオは

畑での片付け作業が一段落すると

使い終えた鍬と鎌を水場へ運んだ。


まずは鍬を水に浸し、刃や柄の付け根にこびりついた土を

たわしで丁寧にこすり落としていく。


土が落ちたところで刃の状態を確かめると

先端に小さな欠けがいくつかあった。


砥石を水で濡らし、一定の角度を保ちながら

刃先をゆっくりと研いでいく。


シャリ……シャリ……


続いて鎌も同じように土を洗い流し

布で水気を拭き取ってから研ぎ上げた。


シャッ……シャッ……


最後に刃先を指で触れることはせず、目で状態を確かめる。

「これなら、まだ使えるな」


柄の緩みがないかも確認し、問題がないことを確かめると

セリオは道具を所定の場所へ戻した。


「明日の作業も、これで問題ないな」

そう確認すると、食堂に向かった。


その途中、ふと足を止める。

森の方から、ざわざわと木々が揺れる音が聞こえてきた。

風が吹いているようには思えない。


枝葉が揺れ、鳥たちが一斉に飛び立っていく。


「……どうしたんだ?森が騒がしいな……」

セリオが森へ目を向ける。


しばらくすると、上空から何かが

こちらへ近づいてくるのが見えた。


目を凝らす。

「何か飛んで来ている……」


空を横切る大きな影。

それを見上げたセリオが、目を見開いた。


「あれ、アンズーさんじゃないのか?」

確認するや否や、慌てて食堂へと駆け込んだ。


「アレンさん!オスロ!」


食事をしていた二人が、驚いて顔を上げる。

「どうしたんです、セリオさん?」


「森が騒がしいんだ!

森の方から何かが飛んできている!」


セリオが息を整えながら伝える。


「飛んできている?」

アレンが椅子から立ち上がる。


その声とセリオの様子に気づき

厨房からロルフも姿を現した。

「何の騒ぎですか?」


「森から何か飛んできているんだよ。

俺が見た限りじゃ……アンズーさんだと思う」


「アンズーが帰ってきたのか。

行ってみましょう!」

アレンはそう言うと、副庭へ向かって駆け出した。


「待ってください、アレンさん!」

オスロが後を追う。


ロルフとセリオも続いて食堂を飛び出した。


副庭へ駆け出してきたアレンたちは

足を止めて一斉に空を見上げた。


森の上空から、巨大な翼を広げたアンズーが

こちらへ向かって飛んでくる。


「やっぱり、アンズーですね!」

アレンが声を上げる。


その背中には、人の姿が見える。


「人が何人か乗っていますね。誰でしょう?」

オスロが目を細め、翼の陰にちらつく人影を見極めようとする。


しばらくして、その輪郭がはっきりと見えてきた。


「あれ、サンさんですよ」

ロルフが嬉しそうに声を上げた。


「そのようだな……

なぜ、サンさんたちだけが……」

アレンが、不思議そうに首をひねった。


アンズーは大きく翼を広げたまま

ゆっくりと高度を下げていく。


いつもなら一気に舞い降りるところだが

今日は背中に女性を乗せている。

翼の動きを細かく調整しながら

慎重に速度を落としていく。


やがて大きな翼が副庭の地面近くでふわりと揺れ

巻き起こった風で土が舞った。


アンズーは脚を伸ばし、地面へそっと足を着ける。


ズシン――。


大きな体がわずかに沈み、翼をゆっくりと畳んだ。


「サンさん、ご無事でなによりです。

他の……他の方は、無事なのですか?」

アレンが、急くように確認した。


「無事だよ……それを知らせる為に

先に帰ってきたんだ」

サンが、落ち着かせるようにゆっくりと告げた。


「そっ、そうでしたか……よかった。

ほんとによかった……」

アレンは、ほっとして体から力が抜けていくのを感じた。


――――


アンズーの背から降りたベルモット、アカネ、ルーナも

それぞれ足取り重く地面に立つ。


長旅の疲れが、全身から滲み出ていた。


「サンさん、詳しい話を聞かせてもらえますか」

アレンが、真剣な顔で向き直る。


サンは一つ息を吐き、ゆっくりと語り始めた。

「実はね……デュダインの守護者と、無事に交渉が成立したんだ。

アイアン・デュークの採取許可ももらえたし

黒曜石の在り処もいずれ教えてもらえることになってる」


「本当ですか……!良かった……」

アレンの表情が、驚きと安堵の両方に染まる。


「それだけじゃないんだよ」

サンが、少し声を落とした。


「あの土地には、昔からゴブリンやコボルトたちが

暮らしていてね。今回の戦いで、彼らの集落が

かなりの被害を受けてしまったんだ」


「被害……」


「それでね、園長がお詫びも兼ねて、集落の建て替えを

申し出たんだよ。それで――」

サンはそこで言葉を切ると

まっすぐアレンへ視線を向けた。


「アレン、あんたに頼みがある。

リム村に行って、プレカット資材の調達と

大工の棟梁を説得して連れてきてほしいんだ」


「プレカット資材……。

あれは、カイさんが遺した工法ですよね……。

それで、どのくらい必要なんですか?」

アレンの声に、驚きと同時に

何か懐かしさのようなものが滲んだ。


「そうだなぁ……。

三十軒以上は必要だと言ってたよ。

それにしても園長も

あの技術がこんなところで役に立つとは

思ってもみなかったんじゃないかね」

サンが、小さく笑みを浮かべる。


「わかりました。すぐに手配します」

アレンが、迷いのない声で頷いた。


「オスロ、留守を任せられるか?」


「はい、もちろんです。任せてください」

オスロが即座に応じる。


「セリオも、力仕事に人手が必要になるかもしれん。

一緒に来てくれるか?」


「はい、喜んで」

セリオが、しっかりと頷いた。


「よし。……サンさん、ここからは俺たちが動きます。

どうかゆっくり休んでいてください」


アレンがそう言うと

サンはふうっと大きく息を吐き出すと

少しだけ表情を和らげた。


「頼んだよ、アレン。……さて

みんなが魔獣園に戻ってくるまでに

温かいご飯でも用意しないとな」


そう言ってサンが動き出そうとすると

すぐ傍で聞いていたロルフが慌てて手を横に振った。

「サンさんは疲れているんですから

休んでいてください!料理は俺がやりますので」


「そう言うわけにはいかんよ。

私たちがいない間、ロルフとマレナが

一生懸命みんなの食事を作ってくれたんだから

私だけ休んでなんかいられないさ」

サンが笑いながらも首を横に振る。


すると、ルーナが、明るく駆け寄ってきた。

「じゃあロルフさん、私も手伝いますよ!

みんなでお腹いっぱいになる料理を作りましょう」


その言葉に、アカネがやれやれといった様子で

自分の肩を軽く叩きながら割って入る。

「もぉ〜、みんなしてそんなに張り切るなら

私だけ休んでなんかいられないじゃないの……。

私も手伝いますよ」


その場の空気がパッと明るくなり

疲れを忘れたかのようなアットホームな笑い声が広がった。


その場の空気がパッと明るくなり、

疲れを忘れたかのようなアットホームな笑い声が広がった。


それぞれが、それぞれの場所で動き始めている。


デュダインでは復興のための準備が進み

魔獣園では仲間たちが帰りを待っている。


託された想いと技術は、確かに次の世代へと受け継がれ

そして、その歩みは確かな絆へと繋がっていく。

第120話

託された遺産とそれぞれの役割

お読みいただきありがとうございます!


デュダイン編もいよいよ

次の局面――建築へと繋がっていく回になりました。


伐採の達成感からすぐに「これでは間に合わない」と気づく

園長の焦りは、これまでこの物語が繰り返してきた

「勝利の直後に次の課題が訪れる」というテンポを

今回も大切にしたつもりです。


そしてそこで思い出されるのが

先代園長カイの遺した「プレカット工法」。

剣術のメモに続いて、今度は建築技術という形で

カイの存在がまた物語を支えてくれました。


トロウという新しい鍛冶妖精の登場も

この回の見どころの一つです。

「異教の怪しい魔術を使う者」という

偏見と実際の優れた技術との対比は

これまでこの作品が一貫して描いてきた

「誤解と真実」というテーマをまた違う角度から

表現できたのではないかと思います。


アンズーが四人を乗せて飛ぶ場面は

書いていて一番楽しかった部分です。

「男三人より女性三人と男性一人の方が軽い」という

理屈に思わずサンに髭を引っ張られるアンズー

——緊張感のある展開が続く中で

こういう軽い場面を挟むことを

これからも大事にしていきたいです。


そして後半のセリオ視点。

これまであまり描いてこなかった

魔獣園に残っていた面々の日常を丁寧に描くことで

遠く離れたデュダインでの出来事が

こうして待つ人々のもとへ届いていく

——その繋がりを表現したいと思いました。


最後、ロルフ、ルーナ、アカネが次々と

手伝いを申し出て賑やかになる場面で

長かった緊張がようやくほぐれていく様子を

感じていただけたら嬉しいです。


今回の話は、カイの技術だけでなく

それぞれがそれぞれの持ち場で

自分にできることを引き受けていく

様子も込めています。


次回からは、いよいよリム村での資材調達

そして建築が始まります。

引き続きどうぞよろしくお願いします!


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