10.落ちる、女教師
巨大な魔物を、一刀両断してみせた、アスベル。
キルケーはしばし呆然としていた。
自分が、こんな魔物をやっつけられるだろうかと。
否。彼女は確かに天才魔女ではある。将来を嘱望されていた。次期賢者は彼女だというものもおおく、彼女自身もそのことを誇りに思っていた。
そんな中、現れた異端児。
アスベル・ノースエンデ。
彼の魔力を見たさい、何かの間違いだと思った。∞の魔力なんて存在しないと。魔力視を開いて見て、確かに天をつくほどの魔力を持っていた。
屈辱だった。自分を凌駕する才能を、認めたくなかった。
だが……今。こうして命の危機になった際、キルケーは咄嗟に、行動ができなかった。
ここは魔物彷徨く恐ろしい場所。……そも、ここを実習場所にすることを、キルケーはガンダールヴルにつげなかった。
無許可で、生徒たちを危険に合わせたとなれば大問題である。
キルケーには、どんな魔物が出ようと、生徒を守れるだけの力があるという自負があったのである。
そんな中で、自分がピンチになってしまった。
それはつまり、今ここに出る魔物は、キルケーの手には負えないものがいる。あるいは、それ以上。
「ど、ど、どぉしよぉ……こんなのバレたらおしまいだよぉ……」
べそべそと涙を流すキルケー。そんな彼女の頭を、アスベルが優しくなでる。
「大丈夫です。俺がみんなを守りますよ」
……瞬間、頭の中に、変な汁が溢れ出した。キルケーは目をハートにして、言う。
「きゅん……♡」
と。
【作者からお願いがあります】
少しでも、
「面白い!」
「続きが気になる!」
「更新がんばれ、応援してる!」
と思っていただけましたら、
広告の下↓にある【☆☆☆☆☆】をタップして、
【★★★★★】にしてくださると嬉しいです!
皆様の応援が、作品を書く最高の原動力になります!
なにとぞ、ご協力お願いします!




