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『琥珀色の記憶をほどいて ―時洲美波と帰るべき場所―』  作者: 長月有希


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第六話『物証』(前)

 東京の下町を包み込んでいた長く冷たい冬の夜が明け、東の空が白み始めていた。

 雲一つない、凍てつくような冬晴れの朝。澄み切った空気が、昨夜の時洲堂で繰り広げられた死闘の熱と、百年にわたる怨嗟の気配を静かに洗い流していくようだった。

 時洲堂の店内は、昨夜の襲撃部隊との格闘の痕跡がわずかに残ってはいたが、すでに調べと清掃が極秘裏に完了しており、一見するといつもの穏やかな店舗の姿を取り戻していた。


 美波はマホガニーのカウンターの奥で、静かに温かいほうじ茶を淹れていた。

 普段着ではなく、しっかりとキャメル色のダッフルコートを着込み、ポケットの中には愛用の銀色のルーペを忍ばせている。

 昨夜、桐生と綾瀬を見送った後、彼女は一睡もせずにこの店内の床を這いつくばるようにして調べていた。あの傲慢で緻密なエリート刑事が、相手を完全に追い詰めるために現場の矛盾を放置するはずがなく、必ず自分の眼を必要として戻ってくるはずだと確信していたからである。


 澄んだドアベルの音が鳴り、店内に入ってきたのは、少しだけ気まずそうな表情を浮かべた桐生だった。そしてその後ろから、呆れ返ったような顔をした綾瀬が続いている。


「おい桐生。お前、昨夜あんなに気取って『ここでお前の日常を生きろ』とか言って時洲堂を後にしたのに、なんで舌の根の乾かぬうちにここに戻って来ているんだ」

「うるさいな。少し黙っていろ」


 綾瀬の尤もな指摘を、桐生は銀縁眼鏡を中指で押し上げて、ひどく理屈っぽくあしらった。


「いいか。昨夜俺たちが捕らえた暗殺部隊の通信機から、山添翔一の家紋が刻まれた封蝋と、奴の執務室の匂いという決定的な証拠を手に入れた。だが、相手は法の外で生きる化物だ。あの程度の証拠なら、奴は必ず部下の暴走だと言い逃れをして、強引に揉み消そうとする可能性があると判断したんだ」


 桐生は早口で言葉を並べると、カウンターの奥で静かに出迎えた美波を真っ直ぐに見据えた。


「奴の逃げ道を完全に塞ぎ、言い逃れの一切できない状況へと追い詰めるためには、あと一つ、この襲撃現場に残された微細な矛盾を見つけ出す以外にない。お前の眼が不可欠だ、時洲。もう一度前線に立つ覚悟はあるか」

「はい。そのつもりで、お二人をお待ちしていました」


 美波は静かに頷き、カウンターの下から小さなガラスの小瓶を取り出し、桐生の前に置いた。


「桐生さんたちを見送った後、私は彼らが侵入した勝手口からこのカウンター前までの動線を、徹底的に調べ直しました。そして、部隊の指示役だった男が立っていた床の隙間から、彼が外から持ち込んだ微細な痕跡を見つけ出したんです」


 桐生が目を細め、小瓶の中を見る。そこには、塵のような極細の繊維と、わずかな灰が入っていた。

 桐生の口角が、深く、そして鋭く吊り上がった。


「なるほど。そういうことか。行くぞ。まずは一人目を引きずり下ろす」


 美波はカウンターの奥にある両親の写真を無言のまま見つめてから、二人の刑事の背中を追って冷たい冬の朝の光の中へと足を踏み出した。



 日本の警察行政を統括し、国家の治安維持の最高意思決定機関である国家公安委員会。

 霞が関の官庁街の中心にそびえ立つ、巨大で無機質な高層ビル。その最上階付近の厳重な警戒で守られた一角に、公安委員会の長である山添翔一の執務室は存在していた。一般の警察官はおろか、警視庁の幹部でさえ容易には近づくことのできない、まさに国家権力の不可侵の聖域である。

 黒い覆面車両を地下駐車場に停め、桐生、綾瀬、美波の三人は、重苦しい静寂に包まれた昇降機に乗り込んだ。昇降機が上昇するにつれて、気圧の変化とともに、目に見えない強大な権力の重圧が確かな重さとなって三人にのしかかってくる。


「いいか、時洲」


 密室の中で、桐生が前を向いたまま低く冷たい声で言った。


「これから対峙する山添翔一という男は、百年前の怨嗟を原動力に、自らの手を汚すことなく他人の人生を狂わせてきた男だ。奴の言葉に決して耳を貸すな。奴の放つ威圧感に飲まれるな。お前はただ、俺の推理の後ろで冷静にモノの記憶だけを読み解いていればいい」

「はい。私はモノの声を聴くことしかできません。でも、だからこそ、彼らが百年間隠し続けてきた嘘を絶対に見逃しません」


 美波の静かで揺るぎない声に、桐生は満足げに小さく頷いた。


 電子音とともに昇降機の扉が開く。分厚い絨毯の敷き詰められた、贅沢で静まり返った廊下。その最奥にある重厚なマホガニーの扉の前に、屈強な体格をした二人の護衛が立ちはだかっていた。


「ここから先は立ち入り禁止だ。所属と用件を言え」


 護衛が鋭い声で制止しようとしたが、桐生は歩みを一切止めることなく、氷のように冷たくすべてを見透かすような視線で彼らを射抜いた。


「警視庁捜査一課、桐生だ。山添翔一に面会を要求する。用件は昨夜、東京都内で発生した非合法武装集団による事件における、実行犯たちへの教唆および殺人未遂の容疑だ。俺の正当な捜査を止める気なら、お前たちも同罪として今ここで排除する」


 現在、警察手帳すら持たない謹慎中の身でありながら、桐生の放つ凄まじい気迫に、厳しい訓練を受けているはずの護衛たちが一瞬息を呑んでたじろいだ。その隙を突き、綾瀬が護衛たちの間を強引に突破し、重厚な扉を押し開けた。

 三人はついに国家権力の最奥である山添翔一の執務室へと足を踏み入れた。


 部屋の中は息を呑むほどに広く、異様な豪奢さに満ちている。床には毛足の長いペルシャ絨毯が敷かれ、壁には有名な西洋画家の絵画が飾られている。巨大な一枚板の机の奥には本革の重厚な椅子が置かれ、そこから東京の官庁街を眼下に見下ろすことができる全面ガラス張りの大窓が広がっていた。

 その窓を背にして、一人の初老の男が立っている。

 白髪交じりの髪を隙なく撫で付け、仕立ての良い高価な衣服を身に纏っている。その顔には長年権力の頂点に君臨し続けてきた者特有の、他者を見下すような傲慢さと底知れない冷酷さが深く刻み込まれていた。国家公安委員会の長であり、百年の怨嗟を胸に時洲家を呪い続けてきた最大の黒幕、山添翔一である。


「ノックもせずに押し入ってくるとは。最近の警視庁の若い犬は、随分と躾が行き届いていないようだな。お前の上司から謹慎の命令は受けていないのか」


 山添は突然の来訪者たちを前にしても驚くどころか、眉一つ動かさずに冷ややかに言い放った。自分がこの国の権力者であり、いかなる証拠を突きつけられようともすべてを握り潰せるという揺るぎない自信が、彼を不気味なほどに落ち着かせている。


「生憎だが、俺は組織の鎖で繋がれるような犬ではない。それに、俺の推理の前に、お前のような権力者が逃げ隠れできる場所などこの世のどこにも存在しないということを教えてやりに来たのだ」


 桐生は山添の威圧感など意に介さず、大股で執務室の中央まで進み出た。そして鞄を机の上に置き、昨夜手に入れた山添家の家紋が刻印された赤い封蝋の部品を取り出した。


「昨夜、下町の古物商を襲撃した非合法集団の通信機から、この封蝋が見つかった。この封蝋からはこの執務室特有の香木と高級煙草の成分が検出され、刻印は山添家の正式な家紋だ。お前が直接、部隊に殺しの指示を出したという言い逃れのできない証拠だ」


 しかし、山添は桐生が突きつけた証拠を見てもただ鼻で嘲笑うだけだった。


「くだらない。通信機の封蝋などいくらでも偽造が可能だ。仮にそれが私の部屋のものと一致したとしても、一部の狂信的な部下が私の部屋から勝手に家紋の印と蝋を持ち出し、私の名を騙って暴走したと言えば済む話だ。お前がどれほど優秀な頭脳を持っていようと、その証拠を検察に持ち込む前に私が公安の力を使ってすべてを闇に葬り去ってやる」


 山添の言葉は、この国の腐敗した構造を完全に掌握しているからこそ言える現実だった。

 だが、桐生は不敵な笑みを崩さなかった。


「部下が勝手に持ち出した、か。想定通りの三流の言い訳だ。おい、時洲」


 桐生の合図を受け、美波はダッフルコートのポケットから、今朝採取したガラスの小瓶を取り出し、机の上に置いた。


「昨夜、襲撃部隊の指示役が立っていた床から、これが見つかりました。この執務室の床に敷かれている最高級のペルシャ絨毯の繊維と、この部屋の煙草の灰です」


 美波の静かで透き通るような声が、執務室に響く。


「部隊の指示役は、昨夜の襲撃の直前までこの部屋の絨毯の上に立ち、あなたと直接対面して命令と通信機を受け取っていた。これは部下の暴走などではなく、あなたがこの部屋で直接彼らを指揮していたという動かぬ証明です」


 逃げ道を塞がれた物証の提示に、山添は一瞬だけ目を細めた。だが、すぐに余裕の笑みを浮かべて肩をすくめた。


「私の部下が日常的な報告のためにこの部屋を訪れ、その足で勝手な凶行に及んだというだけの話ではないか。靴の裏に絨毯の繊維がついている程度で、私が殺人教唆を行ったという証明にはならん。部下が私の目を盗んで通信機の設定を行ったと言い張ればそれまでだ。状況証拠をいくら積み上げようが、私を裁くことは不可能なのだよ」


 山添は自身の保身の壁が崩れないことを確信し、勝ち誇ったように笑った。

 その時、美波は大きな丸眼鏡のブリッジを人差し指で静かに押し上げ、ダッフルコートのポケットから愛用の銀色のルーペを取り出した。そして、ゆっくりと山添の机へと歩み寄った。


「山添さん。その机に飾られているペーパーナイフは、とても素晴らしい品ですね」


 美波の唐突な言葉に、山添は怪訝な顔をした。桐生は口を挟まず、美波が仕掛けようとしている論理の罠を静かに見守っている。


「おそらく十九世紀末のフランスで作られた、特注のアンティーク品。刃はダマスカス鋼で、持ち手の銀細工には山添家の家紋とよく似たヨーロッパの貴族の紋章が刻まれている。あなたが権力の頂点に立ったことの象徴として買い戻し、この部屋に飾っている、あなた自身の誇りの結晶とも言える品物とお見受けします」


 美波の正確な鑑定に、山添の顔に微かな得意げな色が浮かんだ。自らの権力の象徴を褒められ、自尊心をくすぐられたのだ。


「ほう。小娘にしては、少しはモノの価値がわかるようだな。その通りだ。これは私が莫大な私財を投じて手に入れた、私自身の誇りの象徴だ」

「とても鋭く美しい刃ですね。普段、書類や手紙を開封する際、秘書の方や部下の方々もこのペーパーナイフを使われるのですか」


 美波が何気ない世間話のように尋ねると、山添は露骨に顔をしかめ、不愉快そうに言い放った。


「馬鹿を言うな。このような一級品の美術品を、下等な部下どもに触らせるはずがなかろう。この部屋の清掃員にすら指一本触れさせることは許しておらん。このペーパーナイフを手にし、使用することができるのは、この私ただ一人だ」

「あなた以外の人間は、決して触れないのですね」

「くどいぞ。私がそう言っているのだ。それがどうしたというのだ」


 山添が苛立ちも露わに吐き捨てた、その瞬間だった。

 美波は山添の制止を無視して、台からそのダマスカス鋼のペーパーナイフを静かに手に取った。

 そしてルーペを右目に当て、窓から差し込む冬の朝の冷たい光に刃を透かして、極限の集中力でその刃に刻まれた痕跡を読み解き始めた。


「このペーパーナイフは、元々は上質な紙や柔らかな封筒を開封するために作られた非常に繊細な美術品です。普通に紙を切っているだけなら、この鋼の刃が欠けることなどあり得ません。しかし」


 美波は、刃の中腹あたりをルーペで指し示した。


「この刃の真ん中付近に、肉眼ではほとんど見えないほどの微小な刃こぼれがあります。何か極めて頑丈で硬い繊維質のものを、強い力で無理やり引き裂こうとしたことによって生じた傷跡です。そしてこの断面の奥深くに、極細の赤い丈夫な糸と、それに絡みつくようにして硬化している特殊な接着剤の微粒子がこびりついている」


 美波がその物質の特徴を口にした瞬間、山添の顔から完全に血の気が引き、その傲慢な表情が初めて明確な恐怖によって引き攣った。


「お前たち公安が最高機密の指示書に使用する特殊な封筒。それは不正に開封された場合にすぐにわかるよう、強靭な防刃チョッキなどにも使われる赤い糸を編み込み、特殊な接着剤で厳重に封をされているはずだ」


 綾瀬が美波をアシストすると、美波はルーペから目を離し、手にしたペーパーナイフを山添の目の前の机へと静かに置き直した。


「十年前。牧村さんは私の両親の車に突っ込んだトラック運転手が、事前に何者かからの指示書を受け取っていた事実を突き止めていました。しかしその指示書は牧村さんが接触する直前に回収されてしまいました。牧村さんの遺したデータには、その指示書が赤い糸の入った特殊封筒に入れられていたことだけが記録されていたのです。山添さん。あなたは、牧村さんが動き出したという報告を受け、自らの犯行が明るみに出ることを恐れて直ちに指示書を回収させました。そしてこの安全地帯である執務室の中で証拠隠滅のために封筒を開封し、中身の書類を破棄した。ですが、あなたはご自身の権力と誇りを過信しすぎたのです。極めて強靭な糸で編まれた封筒を鋏ではなく、自らの権力の象徴であるこのペーパーナイフを使って強引に切り裂いてしまったのです」


 執務室の空気が完全に凍りついた。

 山添は机に置かれたペーパーナイフを見つめたまま、顔を青ざめさせ、ただ呼吸を荒くしている。


「この刃こぼれに詰まった赤い糸と特殊接着剤の微粒子。これを科学捜査で分析すれば、あなたがこの部屋で私の両親を殺害した指示書を直接回収し、破棄したという決定的な証明になります。先ほど、あなたはこのペーパーナイフには自分以外の人間は触れさせないとはっきりと明言しました。つまり、部下が勝手に使ったという言い訳は、もはや成立しません。あなたは自らの誇りとして飾っていたこのペーパーナイフによって、自らの最大の罪を十年間この部屋に保存し続けていたのです」


 自らの傲慢な言葉が罠となり、完全に退路を断たれた。

 圧倒的な物証の連鎖を突きつけられ、山添の顔は怒りと絶望で醜く歪んでいた。彼は血走った目で美波を睨みつけ、震える声で吠えた。


「お前が。お前が土岐半次郎の汚れた名を継ぐ最後の末裔だな。のうのうとあの薄汚い下町で古物商などと名乗っているとは。我が一族を地獄に突き落とした泥棒の血筋が私の目の前に立っていると思うだけで、実に不愉快極まりない。それを返せ」



 美波はペーパーナイフを取り返そうと手を伸ばす山添を躱し、敵意に満ちた視線を真っ直ぐに受け止め、決して目を逸らさなかった。


「お前たちのような泥棒の血筋が、我が山添家からすべてを奪い、誇りを泥で汚したのだ。私たちはその屈辱と絶望の底から血を吐くような思いで這い上がり、百年かけて着実に権力を取り戻した。お前のご両親を消したのは当然の報いだ。あいつらを殺し、あの無能な刑事の人生を狂わせたのは、我が一族の誇りを取り戻すための正当なる制裁なのだよ」


 追い詰められた権力者の口から飛び出したのは、保身の限界を超えた醜悪な自白と、百年の怨嗟に囚われた狂気そのものだった。

 しかし、その哀れな叫びを、桐生の冷え切った声が容赦なく切り裂いた。


「一族の誇りだと。笑わせるな」


 桐生は机の上に両手をつき、山添の顔の真ん前まで身を乗り出して、徹底的にその論理を叩き潰した。


「百年前にお前の先祖が失脚したのは、泥棒のせいではない。自らが法を犯し、民衆から搾取し続けた汚職の報いを受けただけの自業自得だ。お前たちはその現実から目を背け、すべての責任を一人の義賊になすりつけて自分たちを正当化してきただけだ」


 桐生の言葉が、山添の自尊心を根こそぎ剥ぎ取っていく。


「誇りを取り戻すための正当な制裁だと吠えながら、お前がやったことは何だ。法の裁きを受ける覚悟もなく、権力の陰に隠れて無実の人間を暗殺し、その際に自慢の美術品を刃こぼれさせ、そして十年前の自分の罪が露見することを恐れて震え上がっていただけではないか。お前の心にあるのは誇りなどではなく、泥棒の末裔に再び自分たちの悪事を暴かれるかもしれないという、醜い恐怖と卑劣な保身だけだ」


 一切の反論を許さず徹底的に論破され、山添は糸の切れた操り人形のように膝から崩れ落ちた。

 彼が百年間守り抜いてきた一族の誇りも、真実と信じていた権力の鎧も、桐生の論理と美波の眼の前では何の意味も持たなかった。


「十年前の殺人教唆、証拠隠滅、そして昨夜の実行犯への殺害指示。すべてを合わせた起訴状を、俺の手で地獄の底まで叩きつけてやる。綾瀬、手錠をかけろ」


 桐生の鋭い指示に、綾瀬が無言で頷き、崩れ落ちた山添の腕を背中に回して冷たい手錠をかけた。金属の乾いた音が、権力者の終焉を執務室に告げる。


 百年の怨嗟に囚われた怪物が、今、完全にその息の根を止められたのだ。

 綾瀬に連行されていく山添の背中を見送りながら、桐生はネクタイを少しだけ緩め、冷ややかに窓の外を見下ろした。


「一つ目の壁は崩した。だが、まだ国政を牛耳る青柳征太郎が残っている。あいつを引きずり下ろさなければ、この事件は終わらない」


 美波はペーパーナイフを証拠品袋に収め、桐生の隣に並んで立った。

 太陽が東京の街を明るく照らし出し始めている。官房長官というさらなる巨悪が残されてはいるが、迷子になったモノの記憶が導き出した真実は、確実に過去の亡霊たちを追い詰めていた。

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