ご当地VTuberは予算不足につき
最新エピソード掲載日:2026/10/15
「この子を、ちゃんとしゃべるVTuberにしたいんだ」
故郷の港町・潮見坂へ戻ってきた伊吹直、三十一歳。転職先は、旧フェリー待合所の二階にある小さなまちづくり会社だった。制作進行兼エンジニアとして入社した直に任されたのは、観光キャラクター「汐待シオリ」の生配信デビュー。
使える制作費は七十三万円。初配信まで八週間。動くモデルはあるけれど、声を担当する人も、番組の中身も、これからだ。夏になれば会社は観光と催しの仕事で忙しくなる。それまでに、配信を続けられる見込みをつけなくてはならない。
演者探し、商店への取材、役所への説明、外注の見積もり。配信環境を整えるだけでは、番組は始まらない。ようやく一つ形になれば、今度は問い合わせや次の仕事がやってくる。
演者、役所職員、商店主、地元のクリエイター。それぞれ譲れない事情を持つ人たちと、配信からゲーム、グッズ、イベントへ。予算も人手も足りない町で、明日も続けられる仕事を作っていく、お仕事群像劇。
故郷の港町・潮見坂へ戻ってきた伊吹直、三十一歳。転職先は、旧フェリー待合所の二階にある小さなまちづくり会社だった。制作進行兼エンジニアとして入社した直に任されたのは、観光キャラクター「汐待シオリ」の生配信デビュー。
使える制作費は七十三万円。初配信まで八週間。動くモデルはあるけれど、声を担当する人も、番組の中身も、これからだ。夏になれば会社は観光と催しの仕事で忙しくなる。それまでに、配信を続けられる見込みをつけなくてはならない。
演者探し、商店への取材、役所への説明、外注の見積もり。配信環境を整えるだけでは、番組は始まらない。ようやく一つ形になれば、今度は問い合わせや次の仕事がやってくる。
演者、役所職員、商店主、地元のクリエイター。それぞれ譲れない事情を持つ人たちと、配信からゲーム、グッズ、イベントへ。予算も人手も足りない町で、明日も続けられる仕事を作っていく、お仕事群像劇。