第7話 金利3%の世界----投資環境の変化
日本の長期金利が、一時3%に達した。
長い間、低金利が当たり前だった日本で、金利のある世界が戻ってきた。
2026年10月、米国でも物価や金利の動きが市場を揺らしている。
株式市場だけを見ていればいい時代ではなくなってきた。
金利が変われば、投資の景色も変わる。
例えば、債券。
金利が上がると、一般に、すでに発行されている債券の価格は下がる。
株式市場にも影響する。
金利が上がれば、企業がお金を借りるコストが増える。将来の利益を期待して買われている株も、評価が見直されることがある。
一方で、銀行など、金利上昇が収益にプラスに働く企業もある。
金利が上がれば、すべての株が下がるわけではない。
結局、企業によって事情は違う。
では、僕の投資はどうするのか。
金利が上がるたびに、株を売ったり買ったりするのか。
いや、僕にはそんなことはできない。
そもそも、僕は金利の動きを当てて利益を出そうとしているわけではない。
安く買って、長く持つ。配当をもらう。
それが基本だ。
もちろん、金利の変化を無視するつもりはない。
企業の借入金が多ければ、金利上昇で利息の負担が増えるかもしれない。
業績が悪化すれば、配当にも影響が出る可能性がある。
だから、企業の状況は確認する。
ただ、金利が上がったという理由だけで、慌てて売るつもりはない。
大切なのは、金利そのものより、その変化が保有している企業に何をもたらすかだと思う。
もう一つ。
金利が上がれば、預金や債券にも以前より魅力が出てくる。
株式投資だけが、お金を増やす方法ではない。
これも、投資環境が変わったということだ。
投資環境が変われば、確認すべきことは変わる。
でも、自分の投資目的まで、毎回変える必要はない。
僕の目的は、短期間で大きく儲けることではない。
配当を積み重ね、将来の年金に上乗せすることだ。
そのために、企業を選び、株を買ってきた。
もちろん、買ったときには想定していなかった変化が起きることもある。
そのときは、考え直せばいい。
変えるべきなのは、投資環境に対する見方。変えなくていいのは、自分の投資目的。
この区別を間違えなければ、金利が動くたびに慌てる必要もない。
金利3%の世界。
これまでとは違う景色が広がっている。
だからこそ、経済や企業の状況には目を向ける。
でも、周囲の動きに振り回されて、自分の投資まで変えるつもりはない。
安く買う。長く持つ。配当をもらう。
環境が変わっても、僕の基本は変わらない。
それが、僕なりの「投資は放置」だった。




