第4話 配当は静かに入ってくる----投資の成果とは何か
株価は毎日動く。
株価を確認すると上がっている。翌日には下がっている。日経平均が大きく下落すれば、保有株も気になる。
株式投資をしていれば、こうした値動きは避けられない。株価は人の心理で動いてるに過ぎないと考える。
でも、僕が投資で大切にしているのは、株価の動きだけではない。
配当だ。
株価は市場が開いている間、刻々と変化する。
一方、配当は企業が決めた時期に支払われる。もちろん、業績などによって減配や無配になることもある。それでも、保有している企業が配当を出してくれれば、現金として受け取ることができる。
株価が上がった、下がったと気にしている間にも、企業は事業を続けている。
利益を上げ、その一部を株主に還元する。
僕は、その仕組みを利用している。
株価が上がれば、資産が増える。これは素直にうれしい。
でも、株価が上がったからといって、すぐに売るつもりはない。
長く保有して配当を受け取ることが、僕の投資の基本だからだ。
では、受け取った配当はどうするのか。
使ってしまえば、それで終わりというわけではない。
生活費に充てることもできるし、再び株式や投資信託に回して、将来の資産形成に役立てることもできる。
どちらが正しいという話ではない。
資産を増やしたい時期なら、再投資する意味は大きい。
一方、年金生活を見据えるなら、配当を生活費に充てることにも意味がある。
僕が目指しているのは、将来の年金に配当収入を上乗せすること。
資産を増やすことだけが目的ではない。
積み上げた資産から収入を得て、将来の生活に役立てる。
そこまで考えて、僕は配当投資を続けている。
もちろん、配当が多ければいいというわけではない。高い配当利回りだけを見て買えば、業績の悪化や減配によって、思わぬ結果になることもある。まんまとやられたこともある。学んだ。
だから、買う時だけはちゃんと企業の状況は確認する。
ただ、毎日の株価に振り回される必要はないと思っている。
安く買う。長く持つ。配当を受け取る。
そして、受け取った配当をどう使うか、自分の将来を考えながら決める。
株価の値上がりは目に見える。
配当は、決められた時期に静かに入ってくる。
派手さはないかもしれない。
でも、僕にとっては、その積み重ねこそが投資の成果なのだ。
資産を増やすために投資する。そして、いつか、その資産に生活を支えてもらう。
配当は、そのための大切な一歩だと思っている。




