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第10話 AIに聞いてみた----予測できなくても投資はできる

投資を続けていると、分からないことが増えてくる。

金利はどうなるのか。

為替はどう動くのか。

原油価格は、株価にどんな影響を与えるのか。

中東情勢や台湾をめぐる緊張は、これからの市場をどう変えるのか。

一つの問題だけを考えればいいわけではない。

金利が為替に影響し、原油価格が物価を動かす。

物価が変われば、金融政策にも影響する。

そして、企業業績や株価も動いていく。

世界経済は、いろいろな要因が複雑につながっている。

ニュースを読むだけでは、全体像をつかむのが難しい。

それに、僕が保有している株に、どんな影響があるのかも知りたい。

そこで、AIに聞いてみようと思った。

金利、為替、原油、地政学リスク。

それぞれの動きを整理し、世界経済と保有株への影響を分析してもらう。

自分の考えと照らし合わせながら、投資判断の材料にする。

そんな使い方を始めた。

AIを使うようになって、世界経済を多角的に考える機会が増えた。

自分では見落としていたリスクに気づくこともある。

一つのニュースだけで判断せず、ほかの要因とのつながりを考える。

そういう意味では、AIは便利な相手だ。

ただし、AIに聞けば、未来が分かるわけではない。

金利が下がると予測しても、インフレが収まらなければ、思ったように下がらないかもしれない。

円高になると考えても、世界情勢や金融政策の変化で、反対に動くこともある。

原油価格も同じだ。

どれだけ情報を集めても、すべてを正確に予測することはできない。

もちろん、AIも例外ではない。

過去の分析を振り返れば、前提が変わったり、想定どおりに進まなかったりすることもある。

だから、AIの答えをそのまま信じるつもりはない。

かといって、役に立たないと決めつけるつもりもない。

大切なのは、どう使うかだと思う。

AIに分析してもらう。

自分の考えと比べてみる。

見落としていたリスクがないか、別の可能性はないかを考える。

そのうえで、自分で判断する。

最後に決めるのは、自分だ。

情報や分析は大切だ。

でも、それだけですべてが分かるわけではない。

これまでの投資経験から感じることもある。

数字だけでは説明できない違和感や、企業に対する感覚もある。

もちろん、勘がいつも当たるわけではない。

だからこそ、情報や分析を確認したうえで、自分の勘も大切にしたい。

AIの分析を参考にしながら、最後は自分の頭で考え、自分の勘で決める。

僕にとっては、それがちょうどいい距離感だ。

そもそも、僕は相場の予測を当てて、大きな利益を出そうとしているわけではない。

投資を始めたころから、基本的な考え方は変わっていない。

安く買って、長く持つ。

配当をもらう。

そして、将来の年金に上乗せする。

そのために、自分なりに企業を選んできた。

株価が上がれば、うれしい。

含み益が増えれば、もちろんうれしい。

反対に、株価が下がることもある。

世界情勢が悪化することもあれば、金利や為替が想定と違う方向に動くこともある。

そんなときこそ、保有している企業の業績や配当を確認する。

当初の投資理由が崩れていないか。

そこを見極めてから、次の行動を考える。

買う理由があれば、買う。

売る理由があれば、売却も考える。

どちらの理由もなければ、何もしない。

それでいい。

AIがあるからといって、毎日のように売買する必要はない。

分析できることと、行動しなければならないことは別だからだ。

高値を当てることより、自分に合った投資を続けること。

結局、僕が大切にしたいのは、そこだった。

これからもAIは使っていくと思う。

経済や企業について考え、判断材料を増やすために。

ただし、AIに投資の目的まで任せるつもりはない。

僕のお金であり、僕の将来だからだ。

振り返れば、投資を始めたころから、やりたいことはシンプルだった。

銀行に預けていても、ほとんど増えないお金を株式投資に回す。

安く買って、長く持つ。

配当を受け取る。

そして、将来の年金に上乗せする。

その考え方は、AIを使うようになっても変わらなかった。

もちろん、これからも勉強は必要だ。

企業の状況が変われば、投資判断を見直すこともあるだろう。

新しい情報が出れば、考え直すこともある。

それでも、相場の先を完璧に予測しようとは思わない。

そんなことは、僕にもAIにもできないからだ。

未来を当てることに力を使いすぎるより、自分に合った投資を続けていきたい。

予測できなくても、投資はできる。

そして、何もしないという判断もできる。

これからもAIを参考にしながら、自分で考え、必要なときには判断を見直していこうと思う。

安く買う。

長く持つ。

配当をもらう。

それが、僕なりの「投資は放置」だった。

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