あとがき
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
振り返れば、僕の投資は、特別な知識や才能から始まったわけではない。
銀行に預けていても、ほとんど増えないお金を、株式投資に回してみようと思った。
そして、配当を受け取り、将来の年金に上乗せする。
それが、僕の投資の出発点だった。
投資を続けるなかで、株価が上がる喜びもあれば、思いどおりにいかないこともあった。
経済や金利、為替、世界情勢について考えるようにもなった。
ときには失敗し、学ぶこともあった。
そして今、僕はAIに相談しながら、世界の動きや保有株への影響を考えている。
便利な時代になったものだと思う。
ただ、どれだけ情報が増えても、未来を完璧に予測することはできない。
AIがあっても、それは変わらない。
だからこそ、情報を集め、考え、自分で判断することが大切なのだと思う。
もちろん、僕のやり方が、誰にとっても正解だとは思っていない。
以前、20代の青年と投資について話をしたことがある。
話をしていて感じたのは、年齢や世代によって、投資に対する考え方や戦略は違うということだった。
20代なら、資産を育てるために使える時間が長い。
一方、僕のように年金受給が近づいてくると、資産を増やすことだけでなく、配当を将来の生活にどう生かすかも大切になってくる。
同じ投資でも、置かれている状況によって、目指すものは違う。
年金を受け取るまで、あと何年あるのか。
その間に、どれくらい資産を育てたいのか。
そして、いつから、その資産を生活に役立てていくのか。
そうした条件によって、選ぶ銘柄も、リスクの取り方も、投資の戦略も変わってくるのだと思う。
もちろん、年齢だけですべてが決まるわけではない。
収入や家族構成、保有資産、生活設計によっても、考え方は違ってくる。
だから、誰かの投資方法が、そのまま自分にも合うとは限らない。
**大切なのは、他人と比べることではなく、自分の人生に合った投資を考えることだ。**
僕は、配当を積み重ねながら、将来の生活を少しずつ支えていく道を選んだ。
高値で売り抜ける自信がないなら、無理に売り時を当てようとしなくてもいい。
自分に合った企業を選び、長く付き合っていく。
そして、必要なときには、きちんと見直す。
それが、僕なりの投資だ。
**「放置」とは、何も考えないことではない。自分で考え、納得して選んだ道を、簡単には変えないことだ。**
これからも、株価は上がったり下がったりするだろう。
世界情勢も変わるだろうし、思いがけない出来事も起こるだろう。
それでも、目先の値動きに振り回されず、自分の目的を忘れずにいたい。
安く買う。
長く持つ。
配当をもらう。
そして、自分らしく生きる。
これからも、ときにはAIに聞き、ときには自分の勘を頼りにしながら、僕なりの投資を続けていこうと思う。
この物語に、特別な成功法則があるわけではない。
あるのは、一人の人間が、自分なりに考えながら投資を続けてきた記録だ。
もし、この連載を読んで、投資について考えるきっかけになったのなら、うれしく思う。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
**僕の投資は、これからも続いていく。**




