追記:主人公の行く手を阻む魅力的な敵とヘイトを集めて成敗される悪役は役割が違うと思うのです
さて、またまた感想でヘイトを集めるのは敵の魅力が足らないからではないかという感想をいただきました。
個人的には主人公もしくは社会的弱者に対しての行動などでヘイトを集めて、主人公に成敗される”悪役”と
社会的環境とか理念などによって主人公と敵対する”敵役”は違うものだと思います。
もっともその境界の曖昧なキャタクターも多いとは思いますが。
マイバイブルである銀河英雄伝説を例にして説明してみようかと思うのですが、銀河英雄伝説の主人公はラインハルトです。
そして悪役となるのは門閥貴族達ですね。
敵役は自由惑星同盟の提督たちと考えてよいでしょう。
悪役も敵役も味方の脇役も主人公を引き立てる役割であることには代わりありません。
この作品における門閥貴族は殆どの人物は無能なのに高い地位を持っていて主人公であるラインハルトを下級貴族出身と馬鹿にしています。
そうやって読者にヘイトを貯めさせておき、最終的には殆どの門閥貴族は無様な最後を遂げることになることで読者にスカっとさせているのだと思います。
しかし、門閥貴族の盟主であるブラウンシュバイク公の腹心であるアンスバッハは主人への忠誠のためにラインハルト暗殺を目論見それによってキルヒアイスが死んでしまいます。
これを考えるにアンスバッハに関しては単純な悪役とはいえないでしょう。
さて敵役である自由惑星同盟の提督たちと行っても、特に魅力的と思われるのはアレクサンドル・ビュコック提督だと思います。
かれは民主主義の軍隊の理想として戦い、その理想に準じて死んでいきます。
ラインハルトにて期待したのも自分の生まれ育った民主主義の自由惑星同盟を守るためです。
彼は読者のヘイトを貯めるためではなく魅力的な人物であるがその信条により主人公立ちふさがる存在だと思います。
聖闘士星矢の12宮編で戦うことになる黄金聖闘士にも悪役と敵役に別れるように思います。
悪役の代表はキャンサーのデスマスクでしょう。
私利私欲で戦う彼は最終的には黄金聖衣にすら見放されて装着できなくねって無様な死に方をします。
同じような悪役でもピスケスのアフロディテはデスマスクほどのインパクトはなかったですが。
主人公を成長させるための敵役としてはタウロスのアルデバランやアクエリアスのカミュなどがそうでしょう。
微妙なのはカプリコーンのシュラですね。
彼は強さこそが正義という信条を掲げ悪と知っていながら教皇側につきますが最後にはそれは誤りだったとしてドラゴン紫龍の成長に一役買っています。
物語にメリハリを付けるためにも障害は必要ですし、それが主人公の成長に結びつくものであればなおさらですが、読者をすっきりさせるためのヘイトを集めるための悪役もいたほうが読者の共感を呼びやすいでしょうね。
魔法科高校の劣等生が最近微妙なのは顧傑が特にそうだと思いますが、敵となる人物が敵役なのか悪役なのかはっきりしないからじゃないかなと思います。
現実はそんなにはっきりした性格の敵役だとか悪役だとかに別れてるわけではありませんが、だからこそ物語の中ではもやもやしたくないのでしょう。
そして魅力的な敵役は物語に深みを与え、悪役は物語に爽快感を与えるでしょう。
もちろん悪役の罪に応じて与えれる罰は適切である必要はありますけどね。




