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虚空少女の風騙り ~ 英雄王女の異世界昼行灯 ~  作者: こみやし
04.新学期編

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04-04.騒々しい朝


『おっはよ~♪ おはよ~♪ おっはぁ~~~よ~~~♪』



 ……うるさい。


『なにおぅ!? 我の美声が煩いだってぇ!?』


 ……あれ? ……うん? 私まだ夢見てる?


『あはは♪ 夢のようかぁ♪ そこまで言われたら照れちゃうなぁ~♪ このこの~♪ クーちゃんたら~♪ お上手なんだからぁ~♪』


 ……女神様?


『も~♪ 水臭いな~♪ イロイでいいよ♪ クーちゃんなら♪ 我らの仲じゃんかぁ~♪』


 ……ゲロ掃除した仲?


『忘れてぇ~~~!!!』


 ……そっか。これは夢の続きじゃないんだ。匂いが消えてるし。


『酷いっ!? そんな確認方法あるぅ!?』


 もしかしてこれが? ご褒美? 言ってたやつ?


『そうだよ~♪ 御名答~♪ 我がクーちゃんだけのヒロインになってあげる~♪ 浮気なんて絶対しないよ~♪ 嬉しいでしょ~♪ は~い♪ ドンドンぱふぱふ~♪』


 えぇ……。


『何その反応!? はっ!? しないよ!? もう吐かないよ!? 禁酒もするからぁ! 臭くもないからぁ!!』


 いや……あの……。


『本当だよ! 我もう数え切れない程禁酒に成功してるんだから! 実績あるんだから! 百回じゃないよ! 千回でもないよ! 一万回だって足りないよ!! 何せ長生きだからね♪ 永遠の美女だよ♪ お得だよ♪』


 いったいどこから突っ込めば……。


『いやん♪ いきなり突っ込むだなんて♪ 大・胆♪』


 ……はぁ。



「お姉ちゃん。お姉ちゃん。起きて。お姉ちゃん」


 隣で眠るお姉ちゃんの肩を揺する。



「むにゃむにゃ……もうたべられない……」


 そんなベタな。



「お姉ちゃん。起きてよ。お姉ちゃん」


「……zzz」


 こんにゃろう。


 ぶっちゅ~~~~~~~。



「……むがっ!? ふごっ!? ごはっ!? ごほごほ!」


 よし。起きた。


『ひゃ~……クーちゃん本当に大胆……』



「なにクーちゃん!? 朝からどうしたの!? はっ!? もしやこれが夜這い!? クーちゃん♪」


「ストップ。もう朝よ。自分でそう言ったでしょ。夜這いは夜にするものよ。だいたい毎日一緒に寝てるのに夜這いもなにも無いでしょ」


「えぇ!? クーちゃんわたしが寝てる間に済ませちゃったの!?」


 何の話をしているのよ……。



「お姉ちゃん。私ピンチなの。助けて頂戴」


「ピンチ!? 何事!? まさかおね」


「そんなわけないでしょ!!」


「あいたっ!?」


 まったく……。




----------------------




「痛ぁい……」


 まだ言ってるし。



「アヤちゃん、どうしたのそのコブ。遂に無理やり迫っちゃった? ダメだよ。クーちゃんはアヤちゃんを信頼しているんだから。ちゃんと順序を踏んでだよ」


「そんなんじゃないんだよぉ~。ヒマリぃ~」


 まるで私が悪いみたいに見てくるわね。



『上手くいってないの?』


 あなたのせいでね。


『えぇ!? 我何もしてないよぉ!?』



「アヤメ。ヒマリ。相談に乗って欲しいの」


 かくしかじか。




----------------------




「どうして早く言わないのさ!?」


 イラッ。



「ひぃっ!? ごめんなさい! わたしのせいでしたぁ!」


 なによ。ちょっと睨んだだけで情けない。



「とにかくそんなわけよ」


「やい! クーちゃんに取り憑いた女神め! クーちゃんはわたしの恋人だぞ! 即刻離れろ! 今すぐに!」


 意味被ってるわ。



『クーちゃん。我、迷惑?』


 そうね。私はお姉ちゃんの恋人だもの。女神様と恋愛をするつもりはないわ。


『ハーレム♪ 作るんでしょ♪』


 誰がそんなこと言ったのよ。


『囲ってるじゃん。クーちゃん』


 あなたが言ったんじゃない。転生者を集めろって。


『え~。ハーレム作らないの~?』


 まさかそれが目的だったの?


『えっへん♪』


 ……はぁ。



「クーちゃん! 女神離れた!?」


「……そんなわけないでしょ」


 …………はぁ~。



『ね~♪ ハーレム作ろうよ~♪』


「出てけ! 女神! 疫病神!!」



「ああもう!! 煩い!!!!」


「「『っ!?』」」

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