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“視える”王女と、隠された真実~元敵国の第二王子は何故か私にだけ笑みを見せる〜  作者: 間波 結衣実
終章 地下室へ

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終章-2 : 頑張れ、私!

 いつもの白い法衣を着たベネディクトはルミナに椅子を勧め、神官には下がるよう伝えた。


「実は、確認したいことがあって……」


 ルミナはベネディクトの目を見れず、自分の膝へと目を落とした。


「なんですかな?」


 ベネディクトはニコニコと人の良い笑みを浮かべている。


(私、頑張れ!)


 ルミナはぎゅっと力を入れた後、ゆっくりとベネディクトに顔を向けた。


「こ、この部屋の奥の部屋に、精霊がいますよね? 精霊の捕獲は不侵条約違反です」


 ルミナの肩は僅かに震えていた。


 ジークが言うには、精霊のいないゼニウスにもし精霊が捕らえられているなら、それはアルカディアから無断で捕らえ連れてきたものであり、条約に反するということであった。


「何を仰るかと思えば……。私が魔力の抑制方法を知っていると言ったばかりに、そう勘違いされたのですね。そうではなく……」


「そうではないと言うのであれば、奥の、あの部屋を見せてください」


 ルミナは迷うことなく、右奥にある部屋を指した。


「……良いでしょう」


 ベネディクトが部屋に向かって歩き出し、ルミナもそっとなるべくベネディクトと距離を置きながら後に続いた。


 ベネディクトは部屋の前で足を止めると、躊躇《ためら》いもなく部屋の鍵を開け、ドアノブを回した。


 離れすぎると部屋の中が見えない為、ルミナは部屋へと近づき、ベネディクトは開けた部屋の電気を付けた。


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