↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
“視える”王女と、隠された真実~元敵国の第二王子は何故か私にだけ笑みを見せる〜  作者: 間波 結衣実
6章 ゼニウスへの訪問

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
76/94

6-23 : 好きだから

「ここの方が君の故郷の環境に近い」


 そう言ったジークは真顔で、何を考えているのかルミナには分からない。


「ゆっくり考えれば良いさ。相談事があればベネディクト司教にすると良い」


 用が済んだとばかりに身を翻すジークの腕をルミナは思わず掴んでいた。


「……」


 無言でこちらをみる彼の目が、何用だと訴えかけている。


「ジ、ジークはそれでも良いの……? 私が、ここに残ったって平気なの?」


 ルミナの訴えるかのような瞳に、ジークは目元の力を抜いた。


「そうじゃない。だが、よく考えるんだ。ひとまず、彼に相談……」


「もう良い!」


 そう小さく叫んだルミナの正面に光の防壁が瞬時に形成された。


「……」


 手をかざすことなくルミナが防壁を張るのをジークは初めて見た。


 それもいつもは透明で見えない筈のそれは、今目視でき、目の前に立ちはだかっている。


 それは何故なのか。


(……影だ!)


 光のタイルに影が落ちており、ジークの目に立体として映っているのだった。


 嫌な予感がした。


(影とはつまり、光に落ちる闇……)


 防壁の向こうのルミナは俯いており、表情が見えない。


「私は、今だってよく考えてた! でも、ちっとも答えなんて出ないよっ。だって、ジークが好きだもん!」


「ルミ……」


「それなのにジークは、簡単に”ここに残るか”なんて聞くのね!」


 キッと顔を上げたルミナは金色の輝く瞳に涙を浮かべていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。