↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
“視える”王女と、隠された真実~元敵国の第二王子は何故か私にだけ笑みを見せる〜  作者: 間波 結衣実
6章 ゼニウスへの訪問

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
57/94

6-4 : 嫉妬と予感

 

 ◇


(やってしまった)


 ユリウスに案内されたゼニウスの城の一室で、椅子に腰かけているジークは一人、額を押さえた。


 『ただの婚約者なのだから部屋は別だよね?』と、にこやかな笑みを浮かべたユリウスの案内で、ルミナはこの隣の部屋にいる。


(やってしまったものは仕方あるまい)


 開き直って腕を組み、背もたれによしかかる。


(それにしても、あいつの距離は近くないか?)


 城の案内時もユリウスはずっと、ルミナの隣を陣とっていた。


 ルミナは時折、ジークに視線を送っていたが、ユリウスは全くジークを気にしない様子であった。


(二人に面識があるとは知らなかった。まさかルミナを気に入って……?)


 いやいや、それなら自分との婚約話が出た際に何か……と思ってみたが、相手の立場を考えるとそういう訳にもいくまいと、妙に納得してしまった。


 ジークは部屋のドアを開け、ルミナの部屋の方を見る。


 ドアノブの音でこちらに目を向けたシオンと目が合った。


「シオン。万が一、王子がルミナを訪ねてきても、絶対に通すな」


 ジークは不機嫌そうにシオンに釘を刺す。


「承知しました」


 シオンが頭を下げると、ジークは部屋に戻っていった。


 彼女は、自分が思っている以上に彼がルミナを気に入っていることを再認識した。


(では、あれは見間違えではなかったのか……)


 ゼニウスの港で、ジークがルミナを抱き寄せたように見え、いやあのジーク様が……と思っていたのだった。


 主の意外な一面に、シオンは複雑な気持ちだった。


 ずっと気高く思っていたジークが、ただの人になってしまったような言い様のない悲しさ・淋しさが沸き上がったのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。