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“視える”王女と、隠された真実~元敵国の第二王子は何故か私にだけ笑みを見せる〜  作者: 間波 結衣実
4章  光の魔法と揺れる想い

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4-14:絵本の役割

(元より短い丈のズボンを履いていたから、アルカディアではよくあるデザインなのか……?)


 顔を起こし、机に向かうルミナを見た。


 ルミナは機嫌良さそうに彼女は筆を滑らせている。


「書けたわ。お父様に出して頂ける?」


 封筒に手紙を入れたルミナがジークに顔を向けた。


「勿論」


「ありがとう。机にこのまま置いておくね?」


「あぁ」


 寝ころんだままのジークにルミナは笑いそうになった。


(意外。そんなこともするのね。お堅いイメージだったけど)


 クスッと笑って立ち上がると、ジークは体を起こしてルミナに背を向けベッドに座る。


「もう寝るか?」


 いっそ部屋を暗くしようと、明かりに手をかける。


「え~。せっかく懐かしい本があるのに~」


 ルミナはベッドに置かれた絵本を手に取った。


「もう読んだ?」


 そう言いながらルミナもベッドに座る。


「いや」


 不自然にならないよう、意を決して、体をルミナに向けた。


(顔だけみれば良い。顔だけ)


 絶対に下は見ないと、自分に言い聞かせ、ルミナが捲った本を彼女の背後から覗く。


(……絵本がいい仕事してるな)


 絵本が露出しているルミナの足を隠している。

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