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4-9:信頼を結ぶ
(綺麗……!)
綺麗な人だとずっと思っていたが、微笑むシオンは溜息が出るほど美しかった。
「……確かに、最初はユーリ様の言うとおり、平和な島からきたお姫様なのだと思っていましたが、今は芯の強いルミナ様を好ましく思っております」
シオンはルミナの目をまっすぐ見つめた。
「私だって最初はここの人は皆、冷たいと思っていたわ」
ルミナはここに来た時の嫌な視線を思い出す。
「でも、シオンさんは私が危なくないよう、いつも動いてくれている。今では頼りにしてるし、お互い様ね」
ダメかな?と、ルミナが不安な瞳を向けると、シオンは目を少し丸くしてから、口元に僅かな微笑を湛えて静かに首を振った。
「それじゃあ、案内お願いね」
ルミナは後ろで腕を組んで、シオンに笑顔を向ける。
「勿論です。僭越ながら私めが案内させて頂きます」
律儀に頭を下げるシオンに、ルミナも頭を下げる。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
顔を上げると、シオンと目が合い、どちらともなく笑い合った。
◇
「シオンが城の案内をするとのことで戻って参りました」
「そうか」
アルカディアから届いた文献に目を通すジークは、顔を上げずに答える。




