ep.06―2
「ルミナ様は傷つくのを恐れない、勇敢な方です。ジーク様もルミナ様を認めていらっしゃいます。それなのに、何故……」
「そのジーク様が認めてるってのが、嫌なんですよ」
ユーリがニコッと笑う。
「少し毛色の変わった小娘のどこが良いのか……ジーク様は珍獣ハンターにでもなったのかと思ってしまいませんか?」
ねぇ?と、ユーリは顔を傾げて、ルミナに顔を向ける。
(ち、珍獣!?)
確かに毛色は変わっているが、そこまで言うかと、ルミナは目を丸くする。
「何か言いたそうですねぇ。そうそう、母国とここが同じ言葉を使っていて良かったですね。違っていたら、益々、珍獣……おっと、失礼しました」
恭しく頭を下げるユーリにルミナは怒りで肩を震わせた。
(なんて人なの!?)
「ユーリ様、口が過ぎるかと……」
シオンがルミナを庇う。
(シオンさん……)
ルミナはシオンの背に目を向けた。
「ふ~ん? それじゃ、シオンに任せます」
それじゃと片手を上げ、ユーリはあっけなく去って行った。
(な、なんだったの、あの人……)
人を不愉快にするのが趣味なの?!と、ルミナが憤慨していると、くるりとシオンがこちらに顔を向けた。
「ルミナ様、すみません」
そう言ってシオンは頭を下げる。
「頭を下げて欲しいのはユーリさんであって、シオンさんじゃないから、頭を上げてください」
正直なルミナの一言にシオンは微笑を浮かべる。




