ep.05―6
「まだ全部読んでいないが、光の魔法には防御となる光も出せるそうだな」
争うことのないアルカディアに住んでいたので、関係ないと忘れていたが、そう言われれば書いてあったような気がした。
ルミナは眉を寄せた。
「朝食後、出せるか試さないか?」
ルミナは眉を寄せたままジークを見た。
「ゼニウスに狙われている以上、少しでも自分の身を守れる術があった方が良いだろう」
ジークの本心は掴めない。しかし、一理あると、ルミナはコクンと頷いた。
「よし、決まりだな」
そう言うと彼が柔らかく微笑んだ。
(……ダメ。そんな優しく笑わないで。私、ジークのこと……)
「さ、食堂に行こう。俺は空腹だ」
真顔の多いジークの発する”空腹”という単語が可笑しかった。
ルミナはクスクスと笑った。
ジークがこちらを不思議そうに見ているが、自分に見せる、彼のこんな一面がルミナは好きだった。
(でも、ジークはアルカディアを傷つけた王の子孫……)
そう繰り返して、芽生え始めた感情に蓋をする。
それなのに――
「行くと言ってるだろ」
そう言って、動かないルミナの手を引いてジークは歩き出した。
ジークの手の体温に、その蓋は飛んでいってしまいそうになるのだった。
エピソード5もこれにて終了です。
意外も、毎日投稿できてますね!毎日投稿を目標にまた頑張ります!
さて、物語は、何故ルミナがヴァルハラで魔法が使えるのか謎がまた出てきました。
ルミナは不思議そうですが、ジークはこの事実をまだ知らない様子。
次はユーリが最初に出てきます。
誰?と思う人は21ページを参照して下さい(笑)
それでは次も宜しくお願いします(^-^)/




