ep.04―5
「えぇ、とびきりね。だから、堂々としてやったわ!」
ルミナがふんぞり返り、今度は声を出してジークが笑い出した。
「な、何よぉ」
「いや……ははっ、君は思いも寄らないことをするのだな」
くくくっと可笑しそうに笑うジークはいつもより幼く見え、ルミナは目パチクリさせた。
(こんな顔もするんだ)
意外であり、このヴァルハラにおいて自分に笑みを向けてくれるのは彼だけなのでは?とルミナは思った。
「あっ!」
「どうした?」
「闇の精霊について、水の精霊に聞いたんだけど……」
さっきまでの勢いはどこへやら。
ルミナはシュンと項垂れた。
「いるけど、どこにいるか教えないって言われちゃった……」
水の精霊はいたずらする子供のような顔をして、自分に水しぶきをかけ、海へと潜っていってしまったのだった。
「いるのか……」
ジークはがっかりしているルミナとは違い、何やら考えている様子であった。
「ジーク?」
「いるのに、加護を誰にも与えていない……?」
顔を上げて言うジークに、ルミナは首をかしげた。
「どうかな? そうなのかも知れないし……」
「……ルミナ、黒髪は代々王族が継いでいるのか?」
「え? 多分」
それがどうしたの?とルミナは更に首をかしげる。
「……火の精霊の加護を持つと、なんでも燃やせれるのか?」
「なんでもじゃないけど……」
「ヴァルハラの城壁は燃えにくい”白石”と呼ばれるもので出来ている。それに焼き痕がつくのだから、なんでも燃えるだろ?」
「それは大おばあ様だからよ。普通は石に焼き痕なんて付けられないわ」
ルミナが黒髪にまつわる話をジークにすると、ジークは口角を上げた。
「その話、ユーリや他の者にはするな」
「え?」
「いいな?」
「うん」
なんの前触れもなく、今の話を始めるなんて変じゃないとルミナは思ったが、ジークが真剣な顔であったため、何も言わないことにした。
堂々としてやったわ!(ドーン!
な、ルミナが好きです(笑)
エピソード4はこれで終了です。
今までは1日に何回か投稿していましたが、書留がなくなったので、頻繁に投稿は難しいかもです……(..)
ここまでお読み下さり、ありがとうございます(*^^*)
評価等頂けますと、頑張れますので、宜しければお願いします!




