表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
“視える”王女と、隠された真実~元敵国の第二王子は何故か私にだけ笑みを見せる〜  作者: 間波 結衣実


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/30

ep.03―5

「それなのに、アルカディアには黒の瞳の者はいない。おかしいと思わないか?」


 ここまで言ってやっと、ジークはルミナの顔を見た。


 ルミナは口を開けたまま、じっとジークに目を向けている。


(しまった。喋りすぎた……) 


 多弁な方ではないが、推理・推論になると饒舌になる癖を自覚しているジークは頭を掻いた。


「す、すごい! ジークって頭が良いのね!」


 ジークの心中なの分からないルミナは、目を輝かせ彼に食い付く。


「私、そんなこと、考えたことがなかったわ。ここには精霊がいないみたいだから、精霊に闇の精霊について聞けないのが残念ね」


 どうしたら確かめられるのか唸るルミナに対して、今度はジークが瞬きをした。


(”ジーク”と呼び捨てにされるとは……)


 無礼であるが、ルミナを見ていると、怒る気にはなれなかった。


「ねぇ、少し船で……」


 領海を出れば、水の精霊と話が出来るかも知れないと、ルミナが顔を上げると、ジークが無言で自分を見つめていた。


(な、何?)


 ルミナが身構えると「ルミナ」とジークに名を呼ばれた。


「何?」


 苗字などないアルカディアで育ったルミナは、純真無垢な丸い金色の瞳でジークを見返す。


「いや……」


 名前で呼ばれたから呼び返すなど、幼稚なことをしたと、ジークは目を逸らした。


 その伏した目の、長いまつ毛に関心を引かれたルミナは彼に少し近づく。


(なんで男の人なのに、まつ毛、長いのかしら?)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ