表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
“視える”王女と、隠された真実~元敵国の第二王子は何故か私にだけ笑みを見せる〜  作者: 間波 結衣実


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
15/32

ep.03―4

 自分が出来損ないなのだと、思っていても口に出すのは初めてであった。


 ルミナは胸が切なくなった。


「それで充分だろ」


 ”治癒の能力”


 ヴァルハラにはないものである。


(それでセニウスは彼女が欲しいと……?)


 珍しい能力だと思いジークが言ったセリフを、ルミナが自分を励ましているものだと勘違いし、ううんと首を振る。


「大おばあ様とは雲泥の差だわ……」


 ルミナは自分の黒髪を指で弄ぶ。


「……君のその治癒能力は、何の精霊の加護を持っていることになるんだ?」


「文献には光の精霊だと……」


 その精霊の加護を持つ者が、本来なら、擦り傷以外にも治すことができるということを、ルミナは伝えられなかった。


「光の精霊……アルカディアには黒い瞳の者はいない。違いないか?」


「え? そうだけど……」


 それがいったいなんだと言うのか? 


 ルミナは瞬きする。


「君の瞳は光の色、つまり光の精霊の加護を持つ。君の曾祖母のように赤い瞳の者は、火の加護を持つ。合っているか?」


 こくこく、とルミナは頷く。


「他にも火を消す”水”、その水を食い止める”草”や”土壌”の精霊がいるのではないか?」


「えぇ、いるわ」


「憶測だが、自然の摂理に則る形で精霊は存在している。ならば、君を光とすると、それを打ち消す”闇”の精霊がいるはずだ」


 日の差すところに影が出来るからなと、ジークは言う。


 ルミナは自分が今まで考えもしなかったことを言われ、衝撃的であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ