ep.03―3
「え? 光の粉は……?」
光の精霊が持っている辺りを照らす光の粉が、ランプに入っていない。
ランプ下にあるのは丸い球体。それが自発的に光っているように見える。
「光の粉?」
「うん、ほら、光の精霊から分けてもらう……」
そう言ってジークに顔を向けながら、ルミナはようやく気が付いた。
この国には精霊がいないので、分けてもらえないとことに。
「精霊から分けてもらう……」
ジークはルミナの言葉を反芻し、顎に手をやる。
「……君は精霊が見えるのか?」
「えっと……」
なんと言ってい良いのか分からず、ルミナの目が泳ぐ。
「そうでなければ”分けてもらう”など、不可能。成程、アルカディアは精霊の加護を持つから、皆、色んな精霊が見えるのだな」
一人、納得するジークに思わずルミナは、それは違うと思ってしまった。
「……色んな精霊が見えるのは、君だけなのか――」
顔に感情の出るルミナを、ジークは興味深そうに目を細めて見つめる。
「で、でも、それだけなの! 私は大おばあ様のように強い魔法を使うことも出来ない出来損ないなの!」
ルミナはギュッと布団を握り締めた。
「私なんて、かすり傷を治すくらいしか出来ない……」
色んな精霊が見えたって、その能力を使うことなど出来ない。




