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「TOKIの世界譚 」宇宙の神秘と日本神話な物語  作者: ごぼうかえる
二話

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時間が止まる1

 サキは寝間着から先程着ていた服に着替え、アヤからコートを借りた。

 「そういえば、太陽が鎖国状態だとヒメが言っていたんだけれど……」

 防寒対策をし、ドアを開けたアヤがサルに尋ねた。


 「そうみたいでござる。やつがれは任務で新しく出現した太陽神を迎えに行ったのでござるが、神力が不安定で見つからず、太陽に報告しようとしたが、太陽が返答せず、帰ろうとしたら門が開かず、困っていたところで神力を剥奪されてしまい、猿の姿に戻ってしまったのでござる」


 「なんだ、そりゃ……」

 プラズマが眉を寄せ、歩き出す。

 アパートの階段を降り、雪の降る中、静かな住宅街を歩く。

 時間は午後七時。


 「これから図書館、やってるかな」

 「図書館? 本でも借りるのかい?」

 サキは雪にうんざりしながら皆の後をついてくる。


 「いえ、本を借りるんじゃないわ、サキ。神々が使う図書館に行くには人間の図書館を通らないといけないのよ」

 「神々の図書館? まあ、いっか。うーさぶっ……」

 サキはなんだか、だんだんよくわからなくなっていた。もうそうならそうなのだろうという気持ちだ。


 しばらく歩いていると、突然に突風が吹いた。


 「な、なんだ!?」

 プラズマが驚いた横で栄次が刀を構えていた。

 「うわあ! 刀!? ダメダメ、銃刀法違反……」

 サキが言いかけたが、目の前に現れた奇妙な青年に目がいき、言葉が続かなかった。


 「……天狗か」

 栄次がそんなことをつぶやく。赤い天狗の面に天狗らしい山伏のような服装の黒髪の青年は、烏のような黒い翼で時神達を睨んでいた。


 「なんだ?」

 「時神がそろってこちらに来るとは、やはり、そこの少女が原因か? 道を乱す者は許さん。捕縛する」

 「ちょ、ちょっと!」

 サキが焦り、後ろにさがる。

 すぐに天狗が飛び込んできたので、栄次は天狗の攻撃を刀で弾いた。


 「……おぬしは誰だ? 遮那王(しゃなおう)か?」

 「む……? 俺は義経ではない」

 「強いな」

 天狗は栄次と会話をしながらサキヘと徐々に歩みを進める。


 「なんだかよくわかんねぇけど、逃げよう!」

 プラズマがそう言い、栄次が刀を構えつつサル、サキ、アヤを走らせる。

 「太陽が隠れたのは時神が原因か?」

 「太陽が隠れた? そもそも夜だろうが!」

 プラズマが霊的銃を構え、天狗に神力を放つ。天狗は結界を張り、防いだ後、霊的武器「刀」を取り出した。


 天狗は結界を張り、町が壊されないようにすると、刀に風を乗せ、神力のカマイタチを放ってきた。


 栄次が素早くカマイタチを斬る。


 「夜なわけなかろう! 現在は朝だ! 時間は止まっていて、冬ですらない!」

 天狗は感情的に時神を襲ってきた。


 「どういうことだ……」

 栄次はカマイタチを刀で弾き、プラズマは羽団扇(はうちわ)の突風を脆い結界で弾く。

 「なに? なにー?」

 サキだけはわけがわからず、声を上げている。アヤは栄次とプラズマに神力の鎖を放つ。


 「早送りできる。早く走れるわ! 逃げましょう!」

 アヤが栄次とプラズマに叫び、ふたりはアヤとサキをそれぞれ抱え、逃げ始めた。サルが最後に強力な結界を天狗にむかって放った。

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