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無能だと追放された僕ですが、円卓の間で会議を行います。

あの日、僕はいつの間にか最下層ダンジョンにいた。

そして、瞬きの間に、僕はダンジョンの王として君臨した。

最下層。ダンジョン・中心部、玉座の間。


「ダンジョンの民として魔物を傷つけるわけには行かないーー故の資材不足の確保を最優先とする。

 では。五知将のものたち。そなたらの知見を聞かせてくれ。」


「では、私から。

施設の拡張計画と資材の確保についていくつか案を用意しました。

瞬時に実行可能に、状況は万全に整っております。」

建知将、ルチア。施設・開発設計者。


「しかし、魔力補給の効率は向上した。しかしまだ研究の余地は大きいです。

こちらはルチアの資材確保に大きく影響するかと。」

魔知将、ナノ。魔力・研究を司る天才。


「ああ。周辺地域の交易ルートの調査が完了しました。」

民知将、マルス。民、経済の統括策士。


「そうか。ありがとう。ルチア。ナノ。マルス。

では、冒険者の魔獣への凄惨な暴挙についてーー案はあるか。」


「なら僕が。召喚獣の育成は順調だ。

新たな種の発見もあり、実験として派遣するのも手かと思っている。」

生知将棋、フィン。召喚獣、生態を司る観察者。


「それなら、戦闘面では問題ない……ありません。

あ、でも..!防衛設備の増強は急務...です。

五知将や血統外からではなく、ダンジョンの民からの派遣を提案したほうがいいかと」

戦知将、スイレン。戦闘・防衛を統括する猛将。


「君たちの意見は承知した。

その上で、問題は山積みーーこれからが本番。

よって、近々、彼らを含めた円卓の間にて会議を行う。」


「了!」


その号令と共に間を出ていく、

そんな一人を僕は引き止める。


「アリス・エルヴァ。エリス・エルヴァ。情報は掴んだか。」


彼らはただ立ち止まって、一度僕に頭を下げる。


「機会をいただき感謝いたします。」


「何か発言したかったんだろう?」


結界を張った際、見知らぬ魔具を発見したものの、触れた瞬時に消滅。

そのような資材はドロップしない、つまり禁断の生成が始まった可能性があります。」

エリス・エルヴァ。聖女。


「...そして同時期。近々ーーダンジョンの異議を唱える団体。

”マリセウス”が結成されるとの情報を入手しました。」

アリス・エリヴァ。拷問担当責任者。


「つながっている...か。」


それはーー新たなカオスの始まりだった。



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