表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
22/31

22.Sideニコラス

 まずい。まずいぞ。

 計画が大きく狂ってしまった!


 兄上に隠し子? しかも、兄上の母上、つまり亡き王女殿下にそっくりの金髪碧眼で――魔力を持っているらしい。

 兄上はおろか、義姉上をも取り込んで、ミヘット伯爵家に入り込もうとしている。

 ……なんてやつだ!


「私には正当な後継ぎがいたのだ。名をジャン=ルネ・ミヘットという。アーシェラと結婚する前の恋人との子どもだ。母上そっくりの、高貴な顔立ちで金髪碧眼。そして、強い風の魔力を持っている。ジャン=ルネの母親は平民だが、ミヘット伯爵家を継ぐにふさわしい」


 どういうことだ?

 ……許せない。

 俺だって、強い火の魔力を持って生まれた。母は平民だったが、兄上よりも魔力は強かったんだ! だけど、ミヘット伯爵家を継いだのは兄上だった。


 兄上の母親は王女殿下だ。

 だから、何だと言うのだ?

 亡き王女殿下は二種類の魔力を持っていたが、兄上は二種類の魔力は受け継いでいないし、俺だって強い火の魔力を持っている。兄上の土の魔力より、俺の火の魔力の方がすごくないか?


 俺の母は平民だ――が、俺は強い魔力を持っている。

 けれど、ミヘット伯爵を継げなかった。兄上がミヘット伯爵となった。

 なのに、平民の母を持つ、ぽっと出てきた十三歳の少年を次期ミヘット伯爵とすると言う。金髪碧眼で魔力があるから。


 どうして俺じゃ、だめなんだ!


 平民の母とは正式な結婚をしていなかったから? ――ジャン=ルネとかいう少年だって、それは同じだろう?

 どうして俺じゃないんだ‼


 ()()()だって、俺がミヘット伯爵にふさわしいと言ってくださった。

 そうして、これまでいろいろな計画を立て遂行してきたのに。

 兄上の二人の娘は魔力が弱かった。しかも、女だ。

 

 ミヘット伯爵になるのは、俺だと思っていたのに!



 ……()()()に相談しよう。

 今までもずっとそうしてきたんだ。


 ()()()が、きっと何とかしてくださる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ