2021年10月20日(水) 家の守り神、ヤモリの雄姿
10月20日(水)
今朝、ベランダを見ると、ヤモリファミリーの親がひょっこり姿を現していた。
いつもはベランダ床の隙間から茶色とこげ茶色が混ざった頭だけを出し、獲物をじっと狙っているのだが、今日は淡いエメラルドグリーン色をした全身を晒け出している。
とても珍しい。
そこで、ヤモリが逃げるまでギリギリ近くで観察することにした。
だが、いつもなら気配を感じるとさっと一瞬でその姿を晦ましてしまうのに、今日は10㎝の至近距離になっても逃げない。
何だろう?
そう思ってヤモリの体に触れると、それは既に亡骸であった。
家に侵入する虫を食べて駆除してくれた、家の守り神。
私をこれまで虫から守ってくれたこと、そして、最後の最後にその姿を私に見せてくれたその心意気に、感謝の気持ちが溢れ出てきた。
その雄姿をベランダに留めておくのは残念と、私はヤモリを掴み、ベランダから中庭に向かって放り投げた。
その瞬間、子ヤモリがツツっとベランダを横切って行ったのです。
美しいヤモリの家族愛に、思わず涙してしまった。
☆
今年、チェンナイのモンスーンは例年通りであるという。
昨年が例年通りだとすると、今年もベランダで何かが吹き飛ばされることになるのだろう。
ただ、サイクロンが発生すると、チェンナイでは街路樹が倒れたり、道路が水没したり、はたまた、道路が陥没したりと、インフラを中心に色々なトラブルが発生する。
特に大型サイクロンが通過する際には、前述のトラブルが同時に生じるため、現状把握がとても難しい。
そんな時に頼りになるのが、市民の声。
新聞社タイムズ・オブ・インディアが展開するアプリ、タイムズ・オブ・インディア・シチズン・レポーターが、その声を集める一役を担っている。
これは、市民自らがそのトラブルを取材し、画像や記事をアップデートするもの。
そして、今日のインド新聞ミントにその利用を促す広告が掲載されていたのだが、これが実にシュールだったのです。
- 次のような身近なトラブルがあれば、是非とも気軽に取材して、アップデートしてください! -
・ 道路が陥没して、修繕が必要な場所がある
・ ごみが散らかっている場所がある
・ 川がごみで詰まっている場所がある
これらはインドのそこら中にある光景なので、もはやトラブルと感じる人はいない気がするのだが……
☆
夜は、デリーからチェンナイに出張している中田部長と、韓国料理店のアエセオで飲み会をした。
ここを訪れるのは2回目だが、相変わらず美味い。
特にマッコリが絶妙に美味く、当然のことながら飲み過ぎてしまった。
でも、今日だけは親ヤモリへの献杯と称し、大目に見てください。
この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。




