2021年10月19日(火) あなたも卓球を始めませんか?
10月19日(火)
今日は、モハメド生誕祭でインドは祝日である。
モハメドという名から連想してしまうのは、伝説のプロボクサーでムスリムでもある、モハメド・アリ。
そんなモハメド・アリに私は触発されたのか、今日はスポーツに関する記事がとても目に飛び込んでくる1日だった。
インド新聞ミントを広げると、1枚の紙がひらひらと蝶のように床に落ちた。
拾ってみると、それは「あなたも卓球を始めませんか?」と誘い文句が書かれた卓球教室のチラシ。
インドで卓球のイメージは極めて少ないが、先日の東京オリンピックにも男女で3名のオリンピアンを輩出している。
卓球教室のお値段は月額3,000ルピー※で、VR機能を利用するなら4,000ルピーとある。(※1ルピー≒1.5円)
VRゴーグルを装着して卓球をするならば、もはや単なるゲームじゃないかと思ってしまうが、IT大国インドらしい発想である。
いざ新聞を広げると、読者の声コーナーに「インドはクリケットだけでよいのか?」とのアンチテーゼを示す記事があった。
別にクリケットを否定するわけでもないが、インドは本当にクリケット一色過ぎてスポーツのバラエティに欠けるのも事実。
ふーん、私みたいにそう感じるインド人もいるのだなと思いながら紙面を捲ると、次のページでは、U18ラグビー女子インド代表が、アジア大会で金メダルを獲った、との記事が紹介されていた。
インドでラグビーというのも、これまた馴染みがないが、宗主国であるイギリスのスポーツであることを考えれば、当然一定層の競技人口はいるのだろう。
そして、インド政府は先ほどの記事を先読みしていたかのように、ラグビー普及に向けて、代表選手には300ルピーから1,500ルピーの日当、そして、試合で勝利する度に1,500ルピー、銅メダル獲得で10,000ルピー、銀メダルなら25,000ルピー、金メダルなら50,000ルピーの報奨金を支払うことを決定した。
そもそも、インドでは幼少の頃からもっと多くのスポーツに触れさせるべきだと、多くの人が指摘している。
根本的なスポーツ普及に向けて、例えばインドで働く外国人を利用して、柔道、野球、テコンドーなどの教室を小学校で開催できないものだろうか。
いざ、紙面も最後のスポーツ面になった。
そこには、23歳のボディビルダー、マニ・カンダンが、本年ウズベキスタンで開催されるボディビル世界大会に3回目の出場をする、との特集があった。
彼は、その世界大会において、2017年に金メダル、2018年に銀メダルを獲得した世界のトップビルダー。
筋肉づくりが好きなインド人にとって憧れの選手なのだろうが、もし政府がボディビルダーにも奨励金を出すようなことがあれば、インドはマッチョだらけになってしまう。
それだけは、ちょっと勘弁してほしい。
この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。




