8/51
15『SAVE THE CAT』(ターニングポイント・ワン)
「ならば、授けよう。究極の創作技法――『SAVE THE CAT』を。刮目したまえ、キトン。ここがタイトル回収の瞬間だよ」
「……猫?」
「キミと僕の出会いが一冊のライトノベルだとすれば、僕はたった今、本作におけるテーマを告げたことになる」
ブンが手を差し伸べてきた。
「覚悟はあるかい? この僕と、九万文字物語を駆け抜ける覚悟が」
キトンは迷わず、ブンの手を取った。
「手を取ったね?」
ニヤリ、とブンが微笑んだ。
ひどく挑戦的な笑みだ。
「キミは今、新世界への扉に手をかけた。覚えておくといい。ここが、『ターニングポイント・ワン』だ。ラノベ一冊九万文字の、一万五千文字地点だよ!」




