52『2次・3次選考結果発表』(お楽しみ)
半月後の昼休み。
『ライトノベル大賞2次選考通過27作品――猫又しっぽ「デビライズ・ダンジョンズ」』
「すごいっ、すごいすごいすごいじゃないかっ」
部室で、ブン先輩が興奮の声を上げる。
いつも泰然とした笑みを浮かべている彼女には、珍しいことだった。
「初投稿で一パーセント未満にまで残るなんて!」
キトンは心から安心していた。
ブン先輩の指導が実を結んでくれて、とてもうれしい。
ここまでくれば、ひとまずは満足だ。あとは野となれ山となれ。
さらに二週間後、夏休み前日。
四時間目の授業を聞きながら、キトンは冷や汗が止まらなかった。
ライトノベル大賞は、いつも十二時きっかりに選考結果ページを更新する。
時計の針は、十一時五十九分。
――キーンコーンカーンコーン
チャイムと同時、キトンはスマホを取り出した。
『あとは野となれ山となれ』なんて全然嘘で、キトンはこの二週間、三次選考のことで頭がいっぱいだった。
キトンは選考結果のページを開く。
が、結果がまだ掲載されていない。
いや、キャッシュか?
震える指で更新ボタンを押そうとするが、指が震えて上手く押せない……押せた。
『ライトノベル大賞3次選考通過5作品』
キトンは心臓が止まるかと思った。
震える指でスクロールする。
■■■「■■■■■■■■■」
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猫又しっぽ「デビライズ・ダンジョンズ」
■■■■■■「■■■■■■■」
■■「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
「キトン!」
そのとき、ブンが教室に駆け込んできた。
キトンは号泣しながら、ブンを抱きしめた。




