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34『ブンの正体をあばけ!』(Bストーリー)
帰宅したキトンは、猛烈な速度で第一幕の改稿を進めつつ、同時にブンの正体について思いを馳せていた。
彼女と出会ってまだたったの三日だという事実に、キトンは驚いた。
キトンの人生はすでに、ブンを中心に回りつつある。
さて、当初自分は、ブンのことを『新人賞の最終選考経験者』だと考えていた。
が、その評価は上方修正する必要がありそうだ。
彼女は今日、『まるで校正さんみたい』と言った。
まるで本物の校正に原稿を添削してもらった経験があるかのような、自然な発言だ。
となると、彼女は最低でも一冊は本を出版したことがあるということになる。
それに、あのヤバい女・上原ハンナの存在。
彼女はブンのことを『先生』と呼んでいた。
『従姉』というのはやはり嘘で、彼女はブンの担当編集なのではないだろうか。
だとすればやはりブンは、
(プロ作家だ!)
プロならば、一気に絞り込める。
キトンは意気揚々と、Webでラノベ作家一覧を探した。
そして、絶望した。一万人近くの作家の名前が出てきたからだ。




