幕間(おまけ) 「観測記録:新学期三日目」
オマケその2
ノア→エドワードの息子
悠馬→拓海の息子
記録者:ジョージ(第4寮)
・08:05
食堂。
上級生エリアにて、サエキ(拓海)着席。
・08:07
ハミルトン(下級生)、侵入。
本来:入れない。
・08:07:10
フットマン(配膳係)、一瞬止めようとしてやめる。
理由:ハミルトン。
・08:08
着席(当然の顔)
「おはようございます、婚約者殿」
「違う」
・08:09
距離:近い。
所属:違う。
→矛盾:無視
・08:12
ハミルトン、パンを確保。
「これはお前の分だ」
「自分で取れる」
渡された。
・08:20
周囲(上級生)、囁く。
「なんで下級生がここにいる」
「ハミルトンだからだろ」
「……ああ」
理解した。
・09:00
授業開始(別教室)
・09:11
上級クラス後方扉、開く。
・09:12
ハミルトン、出現。
「……なぜいる」
「空き時間です」
「戻りなさい」
「観察の方が有益です」
教師、停止。
・09:14
サエキ、顔を覆う。
「来るな」
「合理的ではありません」
来た。
・09:20
ノート二冊。
一冊:自分用
一冊:サエキ用
「効率化だ」
「いらない」
書かれた。
・09:40
上級生後方席、記録。
「距離おかしくない?」
「学年もな」
・10:20
休み時間。
・10:21
サエキ、移動。
廊下、左。
・10:21:02
ハミルトン、別階から合流。
・10:21:04
並走。
「どこへ行く」
「授業」
「同行する」
「学年違うだろ」
同行した。
・10:30
学園内噂更新。
『ハミルトン卿、学年の壁を越えた献身』
・11:10
教師会議(断片)
「下級生が上級クラスにいる」
「注意した」
「聞かない」
「論理で来る」
「論理で負けるな」
無理。
・12:00
昼食。
・12:02
席:固定。
下級生、一切寄り付かない。
上級生、誰も触れない。
理由:完成されている。
・12:10
サエキ、無言。
ハミルトン、満足。
→関係:安定(異常)
・13:30
体育(別枠)
・13:31
サエキ、グラウンド。
・13:32
フェンス外、ハミルトン。
見ている。
・13:33
教師
「なぜいる」
「応援です」
「自分の授業は」
「終わりました」
本当か不明。
・13:40
サエキ
「帰れ」
・13:40
ハミルトン
「合理的ではありません」
・13:41
居続ける。
・15:20
放課後。
・15:25
サエキ、机に突っ伏す。
「……なんでこうなる」
・15:26
ハミルトン(別棟から到着)
「運命だ」
・15:26
サエキ
「違う」
・15:27
ハミルトン
「誤差だ」
・15:27
サエキ
「誤差じゃない」
・15:28
結論:
学年差=誤差として処理。
以上。
記録終了。
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■ 未来(ハミルトン邸)
ノア、ノートを閉じる。
「……父上、これ完全に不法侵入では?」
悠馬、紅茶を置く。
「制度は形式ですから」
「いや形式でもダメでしょ」
「執着が優先されたのでしょう」
ノア、ため息。
「止める人いなかったの?」
「いたと思いますよ」
「じゃあなんで」
悠馬、少しだけ笑う。
「止まらなかったんです」
ノア、遠くを見る。
「遺伝かな……」
悠馬
「ええ、多分」
ノア・悠馬「ハァ…」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
悠馬君の父、佐伯拓海と、ノアの父、エドワード・ハミルトンのお話です。
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この話もゆるく続いていく予定なので、
また気が向いたときに覗いていただけたら嬉しいです。




