Log2-19//咎人(とがびと)
「あの……」
不安そうにヘリヌールはエアビューごしにアルフリーナに恐る恐る尋ねた。
「あの、私たちのヴォイドリンクの解析なのですが……」
言いづらそうに俯いたヘリーヌルに、アルフリーナは落ち着いて答えた。
「私も……、あなたたちと同じだから。安心してこの情報を託して欲しいの」
驚いたように目を見開いたヘリヌールは、その言葉を確かめるようにつぶやいた。
「メビウスプラント……」
手元のヴォイドリンクから吸い上げた大量のデータを整理しながら、アルフリーナは淡々と証拠を集めていく。時折彼女の眉間にシワが刻まれるたびに、ヘリヌールの鼓動も早まった。
音のない時間がしばらく続くと、アルフリーナから再び質問が投げかけられた。ヘリヌールは無理やり閉じた記憶を呼び起こさねばならず、答えに詰まる。
「思い出せる範囲でいいわ。この中でミルザムの別邸に招かれていた客人がいるか教えて欲しいの」
絞り出すような声でヘリヌールは答え始めた。
「この人は、ミメアの接待していた客人です……。いつも護衛がついていたのでかなりの要人とは思っていましたけど、あとこの人は私の客人です……」
ヘリヌールの指差した男は、帝国の財政を管理する財宰官の側近だった。
ミルザムはメビウスプラントで育てられたクローン達を秘密裏に引き出してはそれを餌に上級階位者を集めていた。それで得たあらゆる機密情報を使い、彼らをゆさぶり、金を引き出す。クローンを使い、欲望と弱みに付け込むことで莫大な資金を得ていたのだ。
「睨んだとおりね。ミルザムの資金源の一部は、こいつらだったわけね。そしてある程度の秘密を知ったあなたたちを都合よく星辱者として葬り去っていた。なるほど、教会を隠れ蓑にしていられる理由か……」
「アルフリーナさんは、どうやってメビウスを抜け出したんですか、私たちと同じことをしたのでしょうか」
「私? わたしは逃げ出したのよ」
「あそこを逃げ出せた人がいるんですか⁉︎」
「わたしくらいだと思うけどね。そうそう、このトゥレイスという医者は何者なの?」
「この人は、メビウスの女性達の健康管理や治療などに来ていました。オリジナルのように病気になることはないですが、理不尽な暴力で怪我をする子も多かったので……。それと……」
ためらうようにヘリヌールは口を噤む。
アルフリーナは休憩を取ろうと、暖かいミルクティーを差し出してくれた。ポットにはたっぷりとミルクティーが入っている。解放してくれる様子がないことをヘリヌールは悟ると、少し諦めたように話し出した。
「どこから調達しているかまではわかりませんが、彼は幻影作用のある薬を売買していたようです。屋敷に直接来たのはこの前の演奏会の時が初めてでしたが」
アルフリーナは眉一つ動かさない。ヘリヌールは話を続けた。
「別邸には定期的に訪れていて、大量の薬をミルザムへ渡していました。売り先があるのだと……たぶん探せばその時の音声があると思います」
「幻影作用のある薬を与える先ね……」
考え込むアルフリーナを前に、ヘリヌールは緊張を解けずにいた。
すぐに玄関から賑やかな声が聞こえてくる。
その声に救われるようにヘリヌールは、話を中断して声のする方へと向かった。
「ちょっと聞いてよアル〜。ヨリちゃんに運転させたら酷かったんだって〜。気持ち悪っ……」
「だってこのスカイック、普通に運転できないんだもん! 」
大きな荷物を抱えるのにワサトと運転を代わったアマヨリは、はじめてスカイックのハンドルを握ったものの、特殊仕様に改造されたスカイックに翻弄されて空を上下しながら駆け抜けてきたのだ。寒空の中で顔を赤らめ、髪も逆立った二人のひどい有様に思わずヘリヌールはクスクスと笑い出した。
「アマヨリは変わってないね」
ヘリヌールが来てからアジトは少し賑やかになった。キッチンにはワサトとヘリヌールが並んで立つことも多くなり、普段は他愛のない会話も飛び交うようになる。
アマヨリには、施設にいた頃を思わせた。けれど、部屋に戻ると時折、ヘリヌールは夢にうなされたり、何かを思い出したりしてベッドから起き上がれず、苦しむこともあった。
そんな姿を目にするたびに、アマヨリの中でふつふつと湧き上がるような怒りや悔しさが込み上げた。この想いのやり場のなさに、暗澹たる気持ちだけが募っていった。
なにか力になりたいと思ったが、ヘリヌールの受けた傷は深く、アルフリーナに相談しても、今はそっとしておきなさいと言われてしまうばかりだった。
なにより、なにもできない自分にも苛立ちを覚えた。
そんな中、アジトに入った知らせはあまりにも残酷なものだった。
便利屋の仕事もなく、ちょうど全員で朝食を摂っていたときだった。
珍しくセネリスがアジトに顔を出したのだ。
「少しいいかな。頼まれたヴォイドリンクを預かったから渡しに来た」
スケジュールを変えてこちらに立ち寄ったのか、セネリスはかなり急いでいるようだった。ヘリヌールへヴォイドリンクを手渡すと、もう一つ見覚えのあるブレスレットを渡したのだ。きょとんとセネリスの顔を見上げたヘリヌールの顔色がみるみるうちに変わっていったのがアマヨリにもすぐにわかった。
「ミメア……」
「依頼した者に荷物を届けに行ってもらった際にはもう……。大ごとにはできないのでこちらで埋葬の手配を済ませたよ」
ヘリヌールも苦しんでいたが、同じようにミメアもまた一人、孤独のなかで恐怖に支配された記憶に苦しんでいた。
振りほどくことのできない苦しみという枷に、抗うことを恐れてミメアは自分という存在をこの世界から消してしまったのだ。
ぼんやりと手元のブレスレットを眺めながら、ヘリヌールは、なぜか少し穏やかな顔をしていた。
「神の元へ行くときは、全て置いて行けるのですもんね」
――ダメっ!
その言葉に、アマヨリはヘリ姉までもがどこかへ行ってしまうような気がして、思い切りしがみついた。
「お願い! ヘリ姉はここにいて! 嫌だよ」
「ごめんね、アマヨリにまで心配かけちゃったね。私は大丈夫だよ」
涙一つ流さずに微笑んだヘリヌールを、これ以上見てはいられなかった。
施設で育てられた子どもたちは、何かを諦める癖がついている。
それは形あるものだけではなく、自分の気持ちまで失ってしまうのだ。アマヨリは涙さえも飲み込もうとするヘリヌールに感情を露わにして言った。
「辛かったら、辛いって言って欲しいの。私何もできないかもしれないけど、わかってあげられないかもだけど、でも一人で泣かないで……お願い……」
あと数週間ほどで、アマヨリはエレノアと共に学園に入るというミッションがある。そのために、ヘリヌールをここで一人にしてしまうのが、とてつもなく不安だった。
自分勝手な願いではあったが、なんとか自分がいる間にもう少し、元気になって欲しいという思いもあった。
すると、アルフリーナが思いがけないことを言い出した。
「アマヨリとヘリヌールの二人で、学園に行くのはどう?」
「! そんなことできるの?」
「ちょっと考えがあるのよ。ヘリヌールの方は遅れて入る形になると思うけど。トゥレイス家に交渉しようかなって」
話についていけないワサトは驚いたように、アルフリーナに言った
「え、ちょっ、アル、どういうこと? そんなことして、ミルザムに見つからない?」
混乱するワサトたちにセネリスが補足するように言う。
「あの薬物の流通経路は、こちらが睨んだとおり、トゥレイス家だったんだ。単にメビウスの診療を請け負っているだけではなく、違法な薬物を流通させるハブのような存在だね。トゥレイス氏をこちら側に引き込んで、情報提供に協力してもらう」
ヘリヌールの情報とセネリスの突き止めた情報から、トゥレイス当主は仕入れた違法な薬物をミルザムを通して役人や軍の幹部へ販売していたことが明確になりつつあった。
その売上は、寄付という形で支払われ、教会の資金に紛れ込ませたうえで、ミルザムの裏金として回収されていたのだ。
ヘリヌールは不安そうに尋ねる。
「あの、ミルザムの方にこちら側の情報を話す可能性はないのですか」
その質問を待っていたかのように、セネリスは言う。
「それは絶対にないよ。なぜならアマヨリ君は、当主の娘と繋がったからね」
目を見開いたヘリヌールの視線がアマヨリへと注がれる。同じ顔を思い浮かべた二人は、言葉も紡げないまま、息を飲む。
セネリスは淡々と説明を続ける。
「そういうことなら話は早そうだね。やはりパーティーのオファーを受けたのは正解だった。私はこの証拠でトゥレイス氏を、早急にこの輪から抜けさせたいんだ」
セネリスの話にアルフリーナは相槌を打ちながらも、諦めたように言った。
「まー、おかげで私たちの食い扶持まで判明したけどね……。どっちが目的だったの? セネリス」
「ははは」
セネリスは質問をはぐらかして答えぬまま、アジトを出て行った。
組織の資金の管理はクリプタが全て行っていた。普段から節約をしろとは言われていたが、無尽蔵に増えていく組織の運営資金の出所はアルフリーナもずっと気になっていた。
クローン解放などという大義に帝国社会の富豪や企業が金を出すはずもない。他の組織のように反帝国という現皇帝の失脚を掲げていては、すぐに近衛団の枢密部隊に殲滅させられてしまうのだ。その辺はクリプタの手腕で上手くやっているのだろうと、どこか人任せにしていた。まさかそれが、自分がずっと苦しめられてきたメビウスを利用して資金を得ていたことにショックを受けていないと言えば嘘だった。アルフリーナには、セネリスが答えなかった理由もわかるのだ。
一方、アマヨリにはエレノアの父親でもある当主が、メビウスプラントに関わり、違法薬物の取引までしているとは、とても考えられなかった。何かの間違いであると願いたかったが、当事者であるヘリヌールが間違ったことを言うわけもない。
いつも一人娘を心配し、ニコニコと妻と出掛けてゆく当主の裏の顔に、人間の恐ろしさを感じた。今後作戦を進めていくうえで、当主の扱いがどうなるかがずっと気になっていた。彼に何かあればエレノアは父親を失うことになるからだ。
セネリスの話から、ミルザムのように表沙汰にして失脚を狙うことはせず、沈黙の星の協力者として、利用しようというのが趣旨のようだった。
学園へも通わせてくれると言ってくれた当主とエレノアに、アマヨリはどのように顔を合わせたらいいのかわからなくなった。
ワサトは苦しそうな顔で考え込むアマヨリの肩をぽんっと叩くと、励ますように言った。
「仕方ないよ、人間誰しも弱い部分はあるし。一生生活に困らないくらいの金を積まれたら判断を誤る人だっている。それが追い詰められていた人間ならなおさらね。ミルザムっていう男はそういう人間を利用するんだ」
人の弱みに付け込み利用する。
まるで当主も被害者であるように聞こえた。
その言葉はアマヨリの中で暗く影を落とした。
今はまだその言葉に頼りたかった。いや、頼らなければならなかった。
モヤモヤと結論の出ない考えを延々と考えていると、アルフリーナはヘリヌールを連れて別室に入ってしまった。
気分の沈んだアマヨリはワサトに促されるように、再び街へ繰り出すことにした。
学園の話で思い出したが、必要なものが細々とあったのだ。一人で行こうと思ったが、支払いをワサトに頼まねばならず、一緒に来てもらう必要があった。
最近、ワサトは支払い金額に制限を設けられたようで、大きな買い物をするときは先生に確認が必要だった。
街で必要なものを揃え終え、ワサトに連れられて街外れの場所へ来ていた。
アマヨリが前からずっと気になっていた通りだった。華やかな商業施設の立ち並ぶ一角に極端に人通りの少ない通りがある。雪の多い時期は通路が雪で覆われているのも手伝って、行くのも憚られる。雪解けの季節を迎え始めた時期になり、偶然にもワサトも行きたいと言ったのだ。
地面に埋め込まれているはずのエネルギータイルは、なぜかこの通りでパタリと途切れ、その代わりに足場の悪いタイルが敷き詰められている。街灯はエネルギーの供給が途絶えているからなのか、明暗が混ざり合い、薄暗い雰囲気になっていた。
路面店も廃業しているのか、閉まったまま長い時間を経過しているようだ。
この通りだけが時間の失われた場所のようになっていた。
「ねぇ、この通りを抜けると何があるの?」
「知りたい? 自分の目で確かめるといいよ」
そう言ってワサトはアマヨリの隣にぴたりとつくと、あたりを警戒するように歩いた。アマヨリも同じようにあたりをキョロキョロ見回してみる。
どこからか、こちらを見張るような視線に気がつく。
歩を進めるたびにジメジメとした空気が体にまとわりつき、独特の匂いが漂ってくる。
「帝国にこんな場所があるなんて……」
真っ先に視界に飛び込んできたのは、まるで家とは言えないような建物。廃材を寄せ集めた雨風がしのげるほどの小屋が立ち並んでいる。
とても商品とは言えないようなものを道端で売る人々や、足に電子錠をつけた人々。広場では幼い子どもたちが唯一流れる噴水の水を、寒々しい中で掛け合いながら遊んでいた。初めて目にする光景に言葉を失ったアマヨリは、その場に立ち尽くした。
すると、物珍しそうな目で見ていた子ども達が、わらわらと集まってきた。
「街から来たやつだ。何しに来たんだ?」
一人やってくるとあっという間で、二人は子供たちに囲まれてしまっていた。
どの子どもも食べ物や、それに変えられるものをねだるので、アマヨリは困り果てた。
「何をしに来た、冷やかしに来たのか」
噴水の影から現れた大柄な男は、こちらに向かって歩いて来たが、声から想像していたよりもずっと、年取った男だった。足首には電子錠がついており、一目で元囚人だとわかる。
眼光は青く鋭く、深く被ったフードからは束ねた白髪が覗いていた。
「すみませんね、そんなつもりじゃないんですよ」
ワサトはその男の前まで歩み寄ると、続けてこう言った。
「情報交換できる相手を探してまして。見たところあなたはもともとここにいらした方ではないようですね」
男の顔が少し歪むのがわかった。ワサトは大柄な男の前でも怯むことなく、じっとその瑠璃色に影を落とす青い瞳を見つめた。男もワサトの何かが伝わったのか、フードを取り払うと少し警戒を緩めてくれたようだった。
「貴殿の言うとおり、私は元からここの出身ではない。今は恩赦で解放された元罪人としてここにいる」
「ワサトと言います。相応の形で報酬をお支払いしますので、ときどき尋ねてくる私の仲間に情報を提供してくださいませんか」
まるで交渉相手が決まっていたかのようにワサトは、大柄の男に交換条件を提示した。食べるものに困っているここの人々は、この誘いを断るはずもなく、すぐに話はまとまり、三人は噴水のヘリに腰をかけた。
「どんな情報を求めている」
「ここに送られてくる元囚人の情報と、私と同じように情報を収集する者の情報が欲しい。できれば理由は問わない約束で」
「随分と……、その相手もお前の情報をくれと言ったらどうする?」
「ここの子供たちの食事も保証します」
「なるほど。相手は同じ条件を出す見込みがないと、言うことかい」
静かに頷くワサトの目をじっと見た大柄の男は、青い目に力を込めると、すぐに笑顔を見せた。
「いいだろう、私はヴォランテだ」
「ヴォランテさん、ご協力感謝します。あなたは以前、開発局にいたのでは?」
ヴォランテはワサトの話に驚き、目を見開いた。
「そのとおりだ。かつて開発局で機械工学の研究に携わっていた者だ」
ワサトはその経歴に飛びつくように研究内容を尋ねた。しかしヴォランテは首を振りこう言った。
「すまないが私のことはお前さん達と同じで、これ以上は詮索しないでもらいたいんだ、色々と厄介な身でね。ただ、ここに送られてくる元囚人のことは誰よりも私が知りうるだろう。お前さん達が何をしにここへ来たかは知らぬが、ここにもよく帝国の関係者と見られる人々が来ている。気をつけた方がいい」
ワサトは苦笑いを浮かべながら、すぐにヴォランテへ報酬代わりの宝石を渡すと、足早にこのエリアを脱出した。アマヨリはチラリと後ろを振り返ると、子供たちがいつまでもこちらを不思議そうに眺めていたのが気になった。
「ねぇ、あの電子錠って何の役割があるの? 居場所を管理しているってこと? それにどうしてあの人が開発局にいたってわかったの?」
帰りのスカイックはすっかり日の落ちた中だったので、かなり身に堪えた。矢継ぎ早に質問を投げかけるアマヨリにワサトはいつもの調子で答えた。
「そうそう、あのエリアから出ると、ヴェイルと同じで電気が走って死ぬやつね〜」
相変わらずワサトは軽く答えるのでアマヨリはときどき、重要性や緊迫感を忘れてしまう。ワサトの説明によれば、電子錠は政治犯や反抗者に取り付けられることが多く、ヴォランテも禁忌に触れた研究をしたのではないかという見解だった。
職業を見抜けたのも、ヴォランテの猫背や指先の火傷の痕、あとは長年の勘という不明瞭な回答だった。
もっとも、あのエリアにいる人々には階位が与えられておらず、階位を証明するためのヴォイドリンクも持ち合わせていない。彼らの生活は華やかな市街地から捨てられた廃棄物を拾い集め、怖いもの見たさで集まってくる街の人々に物乞いをしながら、その日その日を食い繋いでいる。そんな世界を一ミリたりとも見たことも考えたこともなかったアマヨリにはショックも大きく、いくらクローンとして家畜のように育てられたからと言って、日々食べ物に困り寒さに震える生活は考えられず、彼らよりも恵まれていたのではと考えてしまうほどだった。
「ねえ、ワサト……、私世界のこと見えているような気になっていたけど、なんにも見えていなかった。私またあそこに行ってもいいかな」
ワサトは少し微笑むと、アマヨリの頭を思いきり、くしゃくしゃにして撫で付けた。
「ゆっくり知ればいいよ。でもそれよりもうすぐ学園生活なんだから、まずはそっちに専念してもらわないと!」
しばらくワサトとも会えなくなると思うと、アマヨリは何だか寂しくなった。
初めて外の世界でできた家族なのだ。
そう思うようになればなるほどに、互いの心配も増えて顔を合わせない時間が不安との戦いにもなった。そして必ず彼を想い浮かべた。
(ダイアン……。今どこにいますか……。私には素敵な家族ができたよ。ヘリ姉も一緒だって聞いたらびっくりするだろうね。他のみんなもきっと見つけるからね。それまでダイアンも元気でいてください……)
アマヨリは灰色の空を見上げると、見えぬ星に祈るように、願った。




