狂騒曲が終わる日に

ある雨の日、まじない師のユリアナの元に、セイムと名乗る男が訪ねてきました。セイムは女性に触れるとジンマシンが出てしまったり、一緒にいるだけで気持ちが悪くなるのだと言います。しかし、セイムは隣国のお姫様との結婚話が持ち上がっていて、そのお姫様にだけは気持ち悪くもなければ普通に触ることができてしまいました。ですが、セイムは隣国のお姫様と結婚するわけにはいきませんでした。隣国とのお姫様との結婚話を断る為に、国内の女性と結婚するしかないと、セイムは思いつめています。そして国内の女性で、彼と結婚の候補話が持ち上がっている女性が三人いました。セイムはユリアナに頼みました。自分がまだ少しでも長く一緒にいられる女性を見極めてもらえないか、と。断りたかったユリアナですが、彼女もまたそれを断れない理由がありました。そして二人は三人の女性の所へと出掛けたのです。