第六話 呉島の姉
ほい、第6話ですよ~
呉島のお姉さんが出てきます。
それではお楽しみください。
「がッ!?」
俺は崩れ落ちる。
「何してんのよ!馬鹿じゃないの!?」
「何ってただ人を食っただけだが?」
「それがおかしいのよ!なんで食べたの?殺人よね、あれ!」
そう言って先程まで少年が居た場所を指差す。そこには食べた時に零れたと思われる赤い血が溜まっていた。
「あ、あの兄妹はどうした?」
「無事よ、あんたのことは物凄く怖がってたけどね」
「あはは……すみません」
やっぱりトラウマになるよなぁ、あれは。
などと話していると、
「ちょっと君達」
背後で声がした。
「!?」
「!?」
後ろを向くとどこから現れたのか、1人の女性が立っていた。
身長は俺より少し高くすらりとした体格。目を引くほどの紅い髪は腰まであるにも関わらず、全く手入れがされておらず、ボサボサだった。彼女は辺りを見回して、
「ひどい有様だな。能力者が現れたと聞いたのだが、何があった?」
俺は何も言えずに彼女を見ると、彼女は女性を凝視したまま、
「お姉ちゃん……」
と呟いた。その一言に女性は一瞬眉を潜め、その後笑顔になった。
「ん?誰かと思えば紅璃じゃないか。何故こんな所にいるんだ?」
「お姉ちゃんこそ、どうしてここに?」
女性は俺に気付くと、短く自己紹介をした。
「私の名前は呉島 愛彩。能力学校の『能力者対策係』でな。能力絡みの通報を受けて来たんだ」
ということは能力者用の警察みたいなものか?などと考えていると、彼女は歩き回り始めた。そして血だまりの前で立ち止まると、こちらを向いた。
「能力者がいない様だが、これは誰が殺ったんだ?」
やっぱ怪しいよなぁと思いつつ正直に答えることにした。
「それは……俺がやったんです」
「ふむ、君がやったのか。悪いが少し話を聞かせてもらってもいいかい?」




