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「スマホ脳」のその先へ~高度洗脳社会を生きる~  作者: 三津朔夜
第2章 脳はどうハックされるのか――報酬・承認・習慣の仕組み

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「たまに当たる」が一番やめにくい

 もう一つ、脳の性質を押さえておきたい。

 人間の脳は、毎回必ず報酬が得られる状況より、たまにしか得られない状況のほうが、強く反応し続けやすい。


 出るか出ないか分からない。

 当たるか当たらないか分からない。

 その不確実さが、やめにくさを生む。


 分かりやすいのは、ゲームのガチャだ。

 毎回ほしいものが必ず出るなら、人はすぐ飽きる。

 しかし、出るかもしれないと思うと、もう一回だけ、と手が伸びる。


 SNSや動画アプリも、この構造にかなり近い。

 投稿しても、毎回たくさん反応が来るわけではない。

 スクロールしても、毎回面白いものが出てくるわけではない。


 でも、たまに「当たり」が来る。

 たまに、強く反応したくなるものが現れる。

 その不確実さが、指を止めにくくする。


 これは意志の問題ではない。

 脳の仕組みが、そうした不確実な報酬に反応しやすいという話だ。

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