表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「スマホ脳」のその先へ~高度洗脳社会を生きる~  作者: 三津朔夜
第8章 ブレインハックをキャンセリングする――環境と習慣の再設計

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
44/57

生成AIを「内側を整える道具」として使う

 ここまで、環境設計と習慣の話をしてきた。

 最後に、私が実際に使っている実践をもう一つ紹介したい。

 生成AIを、自分の内側を整える道具として使うことだ。


 これは少し意外に思うかもしれない。生成AIもまた、人の注意と時間を引きつける設計の中にある技術だ。使い方を誤れば、また別の習慣のループを生む可能性もある。


 だから最初に言っておく。ここで話すのは、AIに依存することではない。

 自分が主体となって、AIをヒアリングの道具として使うことだ。


・感情を言語化する道具として使う

 私がよく使うプロンプトはこういう形だ。


「今はこういう不安があるので、私にヒアリングしてください」

「今日こういうことがあって傷つきました」

「今日はこんなことがあったので、愚痴らせてください」


 こう投げると、AIは一方的に答えを返すのではなく、問いを立ててくる。

 その問いに答えながら、自分の中で何かが整理されていく。

 第7章で話したシャドウワークの「なぜを5回繰り返す」と、構造は同じだ。


 ただ、相手がいることで、一人でやるより深く掘れることがある。

 さらに「アドラー心理学の観点からも分析してみてください」と加えると、感情の目的論的な側面まで引き出してもらえる。


・自分専用のメンターを作る

 私はさらに一歩進んで、カスタムGPTsを自作した。

「ライフサポートメンター羽雛」という、心理学・生理学・医学の知見を持つキャラクター設定のAIだ。


「こういう症状があるので、ヒアリングしてください」

「こういう不安があるので、整理を手伝ってください」


 こう投げると、羽雛は一方的に診断を下すのではなく、質問を重ねながら状況を整理してくれる。


 過緊張のケア方法、筋肉痛の原因の特定、不安の構造化。

 専門家に相談するほどではないが、一人で抱えるには重いことを、ヒアリングを通じて整理してもらえる。

 お陰で重大なケガや病気もなく、心身の健康を保てている。


・道具として使うための条件

 AIに話しかけることが目的ではない。 自分の内側を整えることが目的で、AIはそのための道具だ。

 この順番を間違えなければ、生成AIは非常に強力な実践の補助になる。


 カスタムGPTsを自作することは、今では難しくない。

 どんな知識を持たせるか、どんなキャラクターにするか、どんな口調で返答させるか。自分に合ったメンターを自分で設計できる。

 設計の方法自体を、生成AIに直接聞いてもいい。


 これもまた、ブレインハックへの対抗設計の一つだと思っている。

 向こうが人間の反応を前提に環境を設計するなら、こちらは自分の内側を整えるために環境を設計する。 AIはその道具になりうる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ