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「スマホ脳」のその先へ~高度洗脳社会を生きる~  作者: 三津朔夜
第7章 内側を整える――反応する自分と、どう向き合うのか

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感情に「なぜ」と問うこと

 環境を整えても、課題を分離しても、それでも感情は動く。 波は来る。

 そのときに、自分の中で何ができるのか。


 私が3ヶ月以上続けている実践がある。 毎晩、就寝前に行うジャーナリングだ。

 やり方はシンプルだ。

 まず、今日一日で強く心に残ったことを一つ書く。

 出来事でも、感情でも、誰かの言葉でも何でもいい。


 ただ、「強く残ったこと」を一つ選ぶ。

 次に、「なぜ?」と問う。

 なぜそれが心に残ったのか。出てきた答えに対して、また問いを立てる。


 なぜそう感じたのか。なぜそれが気になるのか。なぜそこに引っかかったのか。

 問いの形は毎回変わる。答えに応じて、問いが育っていく。これを5回繰り返す。

 すると、最初に書いた「強く残ったこと」の奥に、何か別のものが見えてくることがある。


 不安だと思っていたものが、実は承認への渇望だったと気づく。

 怒りだと思っていたものが、実は悲しみだったと気づく。

 何となく引っかかっていたものが、ずっと前から持っていた恐れと繋がっていたと気づく。


 これはシャドウワークと呼ばれる実践の一形態だ。

 自分の中の見たくない部分、光の当たらない場所に、問いで少しずつ光を当てていく作業だ。


 劇的な変化が起きるわけではない。それでも続けていると、自分の反応のパターンが少しずつ見えてくる。

 どんなときに不安が来やすいのか。何に触れると比較が始まるのか。どこで判断が雑になるのか。


 それが分かると、第6章で話した環境設計が、より自分に合った形になっていく。

 外側の条件を変えるためには、内側の反応パターンを知っている必要がある。

 ジャーナリングは、その地図を作る作業でもある。


 完璧にできない日もある。疲れて一行しか書けない日もある。

 それでいい。 大事なのは、自分の感情に「なぜ」と問う習慣を、少しずつ育てることだ。

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