表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「スマホ脳」のその先へ~高度洗脳社会を生きる~  作者: 三津朔夜
第6章 主導権は、環境から取り戻す――意志より先に変えるべきもの

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/45

反応しにくい条件を、先に作る

 人は置かれた場所に引っぱられるとすれば、主導権を取り戻すためにまず考えるべきなのは、どうやって自分をもっと強くするかではなく、どうやって反応しにくい条件を先に作るかだ。


 ここで大事なのは、我慢の回数を増やすことではない。

 むしろ逆で、我慢しなければならない場面そのものを減らすことである。

 目の前にあれば開いてしまう。


 すぐ返せるなら返し、すぐ買えるなら買ってしまう。

 そういう反応は、意志が弱いから起きるのではない。

 それだけ反応しやすい条件がそろっているから起きる。


 だから、変えるべきなのはまず条件のほうだ。

 ここで効いてくるのは、ほんの小さな摩擦である。

 すぐ開ける。すぐ押せる。すぐ買える。

 そうした「すぐ」が続く環境では、反応がそのまま行動になりやすい。


 けれど、その間に少しだけ手間が入ると、人は一度止まりやすくなる。

 スマホが手元にない。 通知がすぐ見えない。アプリを開くまでに一手かかる。

 この小さな面倒は、一見すると不便だ。けれど実際には、その不便さが、反応と行動のあいだに細いすき間を作る。


 その隙間が大事だ。反応した瞬間に、そのまま動いてしまう。それがいちばん危ない。

  逆に言えば、少し止まる。一度ずれる。すぐ届かない。 その条件があるだけで、かなりのことが変わる。


 重要なのは、強い意志を持つことではなく、弱さが出やすい場所を減らすことだ。

 自分は夜になると判断が雑になるのかもしれない。通知が見えるだけで気が散るのかもしれない。

 疲れているときに動画を追ってしまうのかもしれない。


 そういう自分の反応の癖が分かっているなら、その癖に合わせて先に条件を変えればいい。

 これは、ブレインハックへの対抗設計だ。


 向こうが人間の反応を前提に環境を作るなら、こちらも自分の反応を前提に環境を作る。 発想は同じで、使う方向が違うだけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ