表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「スマホ脳」のその先へ~高度洗脳社会を生きる~  作者: 三津朔夜
第6章 主導権は、環境から取り戻す――意志より先に変えるべきもの

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/37

人は、置かれた場所に引っぱられる

 人は、自分の意思で動いていると思っている。

 もちろん、それはまちがいではない。

 だが実際には、どこに置かれているかによって、行動はかなり変わる。


 目に入るものが気になる。手の届くものを使ってしまう。先に並んでいるものを選びやすい。そうしたことは、意外なほど多い。

 たとえば、机の上にスマホがあるだけで、気にする回数は増える。

 通知が来なくても、視界に入るだけで意識がそちらへ引かれる。


 逆に、少し離れた場所に置かれていれば、手は伸びにくくなる。

 そこに特別な精神力はいらない。ただ、距離が変わっただけだ。

 買い物でも似たことが起きる。


 おすすめが最初に並んでいれば、それを基準に見始める。

 高いもののあとに少し安いものを見れば、得に見える。

 自分で選んでいるつもりでも、選び方の入口はかなり前から整えられている。


 つまり人は、何を考えるかの前に、何に最初に触れるかでかなり引っぱられる。

 これは、意志が弱いという話ではない。 人間はそもそも、置かれた環境の影響を強く受ける。全く影響されないほうが不自然だ。


 第1章から見てきたことも、結局はそこにつながっている。

 通知、レコメンド、短い動画、広告、ポイント。

 どれも、ただ情報が存在しているのではない。


 先に目に入るように置かれ、反応しやすい順番で並べられている。

 それゆえ、環境を変えるという発想は逃げではない。

 人が置かれた場所に引っぱられる生きものだと認めたうえで、引っぱられ方を先に調整するということだ。


 目に入るものを変える。手の届く場所を変える。最初に触れる順番を変える。

 それだけで、反応の起こり方はかなり変わる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ