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続・ミアのお仕事_6

突如現れた岩石の巨人。

それを見上げる俺とミア、そしてカルボナ。

何が起こったかは理解できないが、危険な状態であることは

バカな俺でさえ理解できる。


その巨人は右腕をゆっくりと振り上げ、

「やばい!避けろ!!」

俺が言うのと同時に、巨大な岩石でできた拳を振り下ろす。

拳が床を叩きつけ、轟音と共に地面が揺れる。

ミアはカルボナの腕を引き、何とか避けていた。

拳に叩きつけられた地面には大きな亀裂がはしっており、

一撃の破壊力を物語っている。


「なんなの!こいつ?」

ミアは腰から短剣を抜き、臨戦態勢に入る。

カルボナも杖を構え、

「こ、これはすごいです!

魔法によって命を与えられた動く人形”ゴーレム”です!」

と、興奮気味で教えてくれた。


ゴーレム。

元居た世界でもゲーム等で知られている存在だ。

実際にお目に掛かれて大変嬉しいのだが、なにせデカい。

アフリカゾウが二足歩行でウロウロしているのを

想像してもらったらわかりやすいだろうか。


「こいつ岩だけど、剣とか通用するのかな?」

剣の柄をにぎりしめ、鞘からスラリと抜く。

「あれ?タロさん。剣変えたの?」

「あ、もう気づいちゃいました?」

俺は、自慢げに剣をミアに見せつける。

王都の骨とう品で買ってきた逸品『ブレイブブレイド』

歴戦の戦士が愛用していたと云われる両手剣だ。

「奮発して買っちゃいました。ブレイブブレイド。」

「なんでもいいけど、岩でできたゴーレムには効かないんじゃないかな?」

ミアはカルボナにも意見をもとめる。

「わ、わたしもゴーレムを見るのは初めてでして…」

カルボナは少し困った表情だ。

「お、恐らくですが、ゴーレムの核である魔法石にダメージを

与えることができれば良いかと思われます…」

「魔法石…」ミアはゴーレムをじっと観察すると、

「そうだよタロさん!たぶん最初に光りだした岩だよ!」

「なるほど!」

ミアの助言を理解した俺はゴーレムのほうへと走り出した。


こちらに歩いてきたゴーレムは、両腕を合わせて振り上げる。

そのまま振り上げた腕を勢いよく振り下ろしてきた。

俺はサイドステップで攻撃を避ける。動きが遅いので軌道が読みやすい。

振り下ろされた腕にジャンプで飛び乗り、肩のほうへと走り出す。


「お!タロさんすげえ!

たぶん胸のあたりから光が漏れてるからそこだよ!」

態勢を立て直そうとゴーレムが動き出す。

ゴーレムの揺れを感じながら肩付近に到着した俺は

ワインレッドの光が零れだしている胸めがけて剣を突き立てるが、ガキンっ!!と鈍い音とともに剣先が見事に折れ曲がる。

「嘘ぉ!!」

俺の驚愕の声と同時に、

ゴーレムは体に付着した異物を振り払うかのように、

ブンブンと身体を大きく振り回す。


振り離された俺は、空中で一回転をした後に着地する。

すぐさま剣を確認すると、美しかった剣先がポキリと折れていた。

先の折れた爪楊枝のごとく、頼りないブレイブブレイドに様変わりした。

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