↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
41/42

続・ミアのお仕事_5

さて、俺たち3人はピラミッドの

さらに奥深くへとやってきていた。

途中、ぶにゅぶにゅしたアメーバのようなものや、

大きな花に生足が生えた気味の悪い魔物が襲ってきたが、俺とミアだけで十分対処できた。

カルボナは虫の魔物がいなくて少し悲しんでいた。


「ここがピラミッドの最深部らしいな。」

俺は手に持っている光石を頼りに周りを見回す。

最深部の部屋…つまりワイズに渡した古代魔法書が見つかった場所だが、

周囲は暗く、光がなければ先が見えないほどだ。


ちなみに「光石」とは、暗い場所で発光する石である。

基本的にランタンのような器具に取り付け、

持ち運びやすいようにしている。


「たしかこの辺に隠し部屋があるみたいだけど…」

ミアは手で壁をさすりながら周辺を探索する。

「おやっ。」

ミアが立ち止まり視線の先へ光石のランタンを近づける。

「なにかあったのか?」

俺の質問にミアが頷き、

「ここに窪みがあるんだけど…」

と言いながら壁にある窪みを押したり、ほじくったりしている。

ガコンっ

何かの仕掛けが解除されたような音がした。

ゴゴゴ…と音をたてながら壁の一部分が動き出した。

壁に奥へと続く階段が現れた。


「お、おぉ~」

カルボナはパチパチと拍手をしながら

感嘆の声をあげた。

「すごいな!まるでダンジョンみたい。」

「タロさん。ゾララ遺跡はダンジョンだよ。」

「あ、そうか…」

感動していた俺に水を差してきたミア。

しかし、初めてのダンジョンを体験している俺にとっては

胸を躍らせるには十分なシチュエーションだ。


「さっそく行きましょうか!」

俺は内心ワクワクしながら階段を降りて行く。

歩き出した俺の後ろをミアとカルボナもついてくる。

真っ暗な階段を一段一段、ゆっくり降りていく。

降りていった先には、ぽっかりと開けた広場が広がっていた。


周囲を確認しようと、光石で暗がりをぐるりと照らし出す。

整然と造られた広場の中央には、およそ不釣り合いな

大きな岩がゴロゴロと無造作に転がっていた。


「怪しすぎる…なんでこんなに岩が転がってるの?」

ミアはじっと岩を見つめながら、中央へと近づいていく。

「で、でもすごく綺麗な広場です…」

カルボナは壁や天井を照らし、刻まれた彫刻を眺めている。

しかし、俺はこの広場の異様な雰囲気に警戒感を高めていた。


「これ、岩なのかな…?」

岩を観察していたミアは、靴の先でコツンと岩を蹴る。

その瞬間、地響きが鳴り、転がっていた岩がぐらぐらと揺れだした。

中央にあったひと際巨大な岩が宙へ浮き上がり、鈍いワインレッドに光りだした。

その光に吸い寄せられるように周りの岩が集まり―――

やがて巨人のような人型へと変貌を遂げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。