第51話 田舎へ帰るとピクニックをするためにダンジョンへ連れて行かれたので家族一緒に全力で楽しもうと思います!
ついたー!
私、コムギーノ・カホ! 14歳!
ド田舎育ちのパン屋の娘で、チコク魔法学校2年生!
詳しくは第1話を見てね!
でも第3話を見たほうがわかるって意見もあるよ!
【説明しよう!
チコク魔法学校とは――
天才魔法使い!
魔法サイキッカー、タケル!
炎上中の登録者435万人のダンジョン配信系インフルエンサー!
など!
数々の有名人を輩出している由緒正しき魔法学校である!】
「ただいまー!」
『ボキャアア!』
あっ、久しぶりの実家にテンション上がってドア壊しちゃった!
「カホ……相変わらずだな……」
お父さん!
お母さん!
私が家に入ると同時に、後ろから声をかけてきた!
「あれ?
避難してたんじゃないの?」
【説明しよう!
カホの両親はスタンピードから逃れるために!
避難していたのである!
詳細は――
第50話を読むのである!】
「カホが帰ってくると聞いて討伐に向かってもら……お迎えするために今帰ってきたのよ」
えー!
嬉しい!
「私、久しぶりにお母さんの味噌汁が飲みたい!」
「そ、その前に……その……なんだ……」
お父さんがなんだか話しかけづらそうに、おどおどしてる?
「そう!
お父さんはカホの成長が見たいなーって!」
あーなるほどね!
たしかに親としては子の成長は気になるよね!
家族とはいえ、そういうプライベートって……照れくさいよね!
「でもどうやって成長見せたらいいの?」
「えーっと……そうだ!
あなた?
ダンジョンで魔法を使ってもらうってのはどうかしら!?」
「それは良い考えだ!
さあ、カホ!
さっそくダンジョンへ向かおう!」
「せっかく帰ってきたんだから、ちょっとくらいゆっくりすればいいのにー!」
「え、と……ピクニックよ!」
「いいねー!」
そうして私たち家族は、お父さんの運転する車でダンジョンへピクニックに向かった。
◇
「やっぱり森は空気がおいしいねー!
……そういえば、お父さんもお母さんも、なんで冒険者時代の装備付けてるの?」
「……あ、いや、これは……そのほうがダンジョンの雰囲気出るだろ?」
「そうよね!
大人は昔を懐かしんで楽しむものなのよ!」
そんなものなのかなー?
でもたしかに大人って学生時代の友達と同窓会とか開催するよね!
目的地のダンジョン入り口に着くと、そこには魔物さんたちと冒険者さんが1人、心地よさそうに一緒にお昼寝していた。
「大丈夫か!?」
お父さんが両手を当てて、冒険者さんを起こそうとしてる。
友達なのかな?
すると冒険者さんは目を覚まし始めた。
「……う……これは……回復魔――」
「待て!
今それを言うんじゃない!」
【説明しよう!
カホの父は!
『回復魔法』を使っていることをカホに――
知られたくないのである!
詳しくは第48話を読むのである!】
「え……は、はい」
まだ寝ぼけてるのかも?
すると、お母さんに気づいた冒険者さんは目を見開いた。
「あ……あなたは元Sランク最強冒険者……『滅殺熾天使のアビース』さん!」
「あなたは現Sランク『長身忍者マスター、隠密のデブ・キョカーン』ね。
……何があったの?」
「はい、ここは以前のようなS級ダンジョンじゃない……。
拙者たち人間が――
なんとかできる場所では……ない……!」
【説明しよう!
ここ『マジツヨの森』は!
公式難度S級ダンジョンなのである!
それがS級どころではないというのは――
どういうことなのであろうか!?
そしてもちろん!
『お昼寝』していたというのは――
戦闘で倒れた者たちである!】
世間話を始めたけど……。
お母さんの冒険者時代の友達?
「……どこにスタンピードの発生トリガーがあるのかわからない。
拙者は魔物を刺激せぬよう……得意の隠密で、魔物を正面突破で倒しながらダンジョン深部まで潜入した……。
しかし……そこには――」
まさかこれ……!
同窓会なんじゃ!?
えっ!?
もしかして、お昼寝中の魔物さんたちも……!?
大人たちが懐かしい気持ちに浸る場に来ちゃったなんて!
もしかして私、またやっちゃったー!?
「伝説の竜がいたんです……!」
【次回へ続く】




