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天使が舞い降りた。



私は、盲導犬について余り詳しく有りません。


不愉快になられたかたが、いらっしゃいましたら深くお詫び致します。



彩名は、当たり前って顔をしてカールの側に座った。

「うん!小さい頃は、見えてたんだけどね。今は、明るさを感じる程度だょ。」


俺は、気まずさを感じながら、カールと反対側に座った。


「ごめん。俺...」「プッ!何落ち込んでるの?」


彩名は、笑いながら、カールの頭を撫でていた。


「私ね、目が見えない事は、ひとつの個性だと思うの。」


「個性?」



俺は、しゃんと首をあげて話す彩名がとても眩しかった。


「うん!だっていろんな人がいるでしょ。

背が高い人、低い人、太った人、痩せたひと私は、ただ目が不自由なだけ」


俺は、ハンマーで頭を叩かれたような衝撃を受けた。

退屈な毎日に不平不満ばかり言って来た自分がととも恥ずかしかった。


彩名は、小首を傾げながら聞いてきた。


「なんで、彩名の名前知ってるの?」


「だってさっき自分で彩名って言ってたよ!」

「私って言いなさい。っていつも言われてるんだけど、ぺろって出ちゃっうのよね。

お兄さんは、誰さん?」



「晃...」



「晃さん?」


「呼び捨てでいいから」


「うん!私も、カールも呼び捨てでいいいいよ。」


カールをちらっと見ると不服そうな顔している。



絶対、見下してやがる。


この犬 ・・・



「晃。私とカールは、親友なんだよ!

初めてカールにあった時ね。

目があった瞬間お互い走り出して抱きついたのよ。

やっと会えたって思ったんだ。


運命の糸感じたんだよ。」


俺は、何故か胸がざわついて落ちつかなかった。


彩名にわざとくっついて座るとカールは、ムクッと起き上がり鼻先から俺と彩名の間に割り込んで座った。


「カールたら、晃の事が気に入ったんだね。」



嫌!絶対違うと思う。この日から俺とカールの彩名を巡る戦いがはじまった。






さっきから、遊具で遊んでいたチビ共がカールに気づいて駆け寄って来た。


カールは、耳をピクッとさせるだけで知らんぷりだ。


チビ共は、大きな犬が珍しいのか、頭をぐりぐりしたり耳を引っ張たり尻尾を引っ張たりしている。



カールは、時々小さく「く‐ん」と鳴くだけでじっと我慢していた。



「こら、犬さん引っ張たら駄目だょ。引っ張られたら痛いんだよ。」


チビ共は、俺に注意されてびっくりしたのか大きな声で泣き初めてた。



その声を聞きつけてチビ共の母親が慌てながらこっちにきた。





カールに気づいた母親は、目を吊り上げて怒りだした。



「公園にこんな大きな犬を連れてくるなんて何考えてるの?

家の子がこのバカ犬に噛まれたらどう責任取るつもり?」


俺は、あまりの母親の言い分にかっと頭に血が昇ったが隣でカールを抱きしめてうつ向く彩名を見て軽く息をはいた。


「そこまで言うならお子さんがこちらに駆け寄って来たとき止めれば良かったんじゃないんですか?

お子さんがこの犬にたいして何をやったか分かっていてアナタは、言うんですか?」







母親は、俺の巻き返しにシドロモドロになり子供抱っこしながら

「わ、 私は、この子が泣いたから慌てて来ただけよ」



彩名は、きっと顔を上げるとはっきりとした声で言った。

「カールは、盲導犬です。訓練された犬です。けして人を襲うようなことは、しません。」

緊張しているのかギュッとカールの毛足の長い毛を握りしめている。


母親は、彩名が目がみえない事が分かったのか、そそくさと帰って行った。


カールの毛を握る彩名の手を上からそっと包み込み指を一本一本外して行った。


「あ~やな、そんなに握ったらカールハゲになっちゃうよ。」


カールは、彩名の緊張した指先をぺろぺろ舐めだした。


「盲導犬に偏見持ってる人って割と多いんだよね。」



彩名は、スカートの裾をパッパッとはたくとウ~ンとのびをした。「強くならなきゃ。私が、カールを守るんだから」

カールは、彩名に身体を寄せると「く‐ん、く‐ん」と鳴いた。


俺は、カールの気持が分かるようだった。

きっと俺と同じ気持だから、もっと頼って欲しい。ずっと側にいるから、俺が守るから・・・



そうだろ?カール?


カールは、俺の言いたい事がわかるのか俺の側にくると指先をぺろぺろ舐めた。


さっきあったばかりなのに俺の気持は、駆け出していた。


こんな熱い気持は、初めてなんだよ。


「晃。教えて欲しい事があるの。」



「ん?何?」


彩名は、カールに連れられてあの少女の石像まできた。


「ねぇ、この石は何?」


彩名は、少女の石像をぺたぺた触りだした。


「石像だよ。少女が空に向かって両手を広げたポーズをとっている。」


「こんな感じ?」


彩名は、両手を上に挙げた。


「あやな~。それじゃあ、万歳だよ。」


あまりにも可愛いその姿に腹をよじって笑った。


「晃!そんなに笑わないで!」


彩名は、真っ赤な顔をして怒りだした。


「ごめん、あまりにも彩名が、可愛くてさ。

 この少女の像はね、空を見上げているんだ。

 そして何かをつかむかのように、両手を広げている。」

 

 「ねっ。少女は、何をつかみたいんだと思う?」

 希望、それとも夢?」

 

 彩名は、少女の像に触りながら、聞いてきた。

 

 「彩名は、どう思う?」

  

 「夢・・かな?楽しかった頃の思い出を思い出しながら、今の現状を受け入れて夢・希望をあきらめない」

 

 

 

 


 

 

 

 それが彩名の心の叫びのような気がして、彩名の頭に手を置いた。



「彩名!俺と友達にならないか?」



彩名は、不思議そうな顔をした。



「変な晃。私と晃とカールは、もう友達だよ。」



「あっ!そうか、ありがとうな!

俺は、高瀬晃、高2

」


彩名は、プッと笑い出した。

「お互いまだ名乗ってなかったのね。

私は、原口彩名!近くの盲学校に通ってる。高1です。」


「彩名って俺と一つしか違わなかったんだ。てっきり中2くらいかと、思ってたよ!」


「失礼ね!どうせ幼いよ~だ!」

彩名は、イ~ト舌を出した。


「嫌、嫌、可愛いってことだよ。」


俺は、ぐりぐりと彩名の髪をかきまぜた。


「髪ぐちゃぐちゃになっちゃうよ。」


俺は、手櫛で彩名の少し柔らかな茶色い髪を整えた。

髪に触るだけでなんでこんなに意識してるんだよ。




俺!



「ねっ!晃の顔触らせて貰えないかな?」



「おう!」



俺は、彩名の目線まで顔を近づけた。


静まれ!俺の心臓!




彩名は、白くて小さな手で俺の髪を触る。


「柔らかでサラサラしてるんだ。髪の色は、何色?」


「金に近い茶色!」


彩名の手は、俺の耳を触る。


「ピアスが、1、2、3個ついてるね。」



彩名の手は、俺の目、鼻、口と触っていく、俺の心臓はあり得ない位ドキドキしだす。

でも彩名の手が気持良くって離れて欲しくない。

「目は、切れ長で大きいんだ。鼻は、筋が通って高いね。

口は、薄くって少し上がっている?

晃って肌キレイダネ。すべすべだね。」


彩名は、さ迷いながら、俺の手を触る。

「大きくって指も長いね、もしかして背も高い?」



「180ちょっと」


「晃ってかっこいいんでしょう?」


「どうかな?そうでもないよ。」





「初めて晃の声聞いた時ね、暖かくって優しい声の人だなぁって思ったの。私の晃のイメージは、暖かいイケメンさんに決定だよ!」


ニコニコしながら話す彩名が可愛いくって俺は、顔がニヤケるのを我慢出来なかった。



「彩名にそう言って貰えてとても嬉しいよ。」



俺は、彩名の柔らかい髪の毛を撫でた。



カ‐ルは、ク‐ンと鳴きながら彩名のスカートを引っ張った。



「なぁーに?カ‐ル」


彩名の問いかけにクンクン鳴きながらスカートを引っ張っるカ‐ル。



「あっ!帰らなきゃ。お兄ちゃんに捜索願い出されちゃう。」




彩名は、カ‐ルの頭を優しく撫でるとハ‐ネスを持ち上げた。




俺は、慌てて話しかけた。


「今度いつ会える?」


彩名は、立ち止まるととびきりの笑顔を見せた。

俺は、彩名に見惚れながらみるみる顔が火照るのを感じた。


「私、いつもこの公園によるから又会おうね」


彩名は、カ‐ルと一緒に軽やかにかけていった。











近々又投稿します。


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