モノクロの日々
どうしても書きたかった話しです。
読んでくださったら嬉しいです。
「ねぇ、彩雲って知ってる?」
アイツが大人びた顔をするから俺は、ゴクンと息を飲み込んだ。
「虹色の雲のこと・・いつか見て見たかったな?」
アイツの顔が余りにも儚かったからいつかその彩雲ってやつを見せたいと思ったんだ。
ナァ、今お前の目には、その彩雲ってやつが見えているか?
毎日、学校に行って
面白くないのに狂ったように笑ってデケェ声出して...
面白おかしく生きている振りをした。
「晃っていつも笑ってるよな~」
お前に俺の何が分かるんだよ 。
うちに帰っても、母親は、口を開けば、勉強しなさい。
親父は、大きな背中を小さくして野球中継に夢中な振りをして俺の事には、無関心を決め込んでいる。
やっと息をつけるのは、自分の部屋だけだった。
「何やってるんだろ?俺...」
あがいて見ても夢中になれるものを見つけられなくて、毎日をただぼんやり息をしていた。
そんな毎日に一条のひかりが射し込むようにアイツが現れた。
モノクロの俺の生活にアイツだけが輝いていた。
「晃~行かないのか?
今日は、可愛い娘がたくさん来るぜ~
アユミちゃんに言われたんだよな~
絶対、晃連れて来いって。
お前なにげに女子にモテるんだよな!」
「ワリィ~野暮ようができた。」
俺は、わざと残念がりながら、充に謝った。
「又誘ってくれよ?
じゃあなぁー。」
行ってられるかよ、合コンなんて、充は、俺を出しに使ってセッティングしてくる。
好きでもない女に優しくする趣味は、無い
高校生のくせにキャバ嬢みたいな香水臭い女には、ヘドが出るって言うんだ!
「ハァ~ 帰ろっ」
帰宅途中何時もは、寄らない大きな公園にふと目が止まり立ち寄った。
俺の住んでる町のなかでは、一番大きな公園だ。
せせらぎ中央公園
川も無いのになぜ、せせらぎ?
公園には、両手を空に伸ばしている少女の石像が、公園のシンボルのような顔をして立っていた。
チビっ子をつれた母親は、ママ友達とお喋りに夢中だ。
おい、チビっ子から目を離すなよ!
アンタラが、子供を見てないから事故が起こるんだぞ!
そしてドンドン遊具ばっかり減っていきやがる。
俺は、心の中で叫びまくっていた。
その時だった。
一匹の大きな犬を連れた少女が木々の間を軽やかな足取りでやって来た。
少女は、大きな樹に身体を寄せてじっと耳を押し付けていた。
少女が連れているのは、盲導犬だろうか?
この間授業の一貫で教室に盲導犬を連れて来た人を思いだした。
目が・・見えてないのか?
俺は、少女をただぼんやりと眺めていた。
かろやかな足取りとみのこなしまるで大きな犬とダンスを踊って入るみたいだ。
俺は、少女にそっとちかよった。
「大きな犬だね。ゴ‐ルデンレトリバーだよな。」
少女は、ビクッとして犬のふかふかな毛に抱きついた
その犬は、「ウ―ッ」と俺に唸りながら威嚇してきた。
「カール シット」
少女の声にその犬カールは、「く‐ん」と鳴きながら少女のそばにしゃがんだ。
「ごめんなさい!普段は、とてもおとなしいのよ。」
少女は、しゅんと項垂れてしまった。
「いや、俺が悪いよ!急に声をかけたから。脅かしてごめんね。」
少女は、パッと花が咲いたように笑った。
見切り発射ですが、よろしくお願いします。




