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鉄の壁に覆われた部屋は、暗く、どこか湿ったような重苦しい空気が漂っていた。
倒れた死体の腐臭が鼻を刺し、遠くで何かが軋むような音が響く。
「今のうちに逃げよう……!」
そう思い、部屋の出口へ向かって駆け出した。
しかし、背後から 凶暴なヒグマのうめき声 が響き、鉄の床を叩く重い足音が迫ってくる。
振り返ると、ヒグマが執拗に追いかけてきていた。
チェーンソーを握り直し、反撃しようと身構えたその瞬間――
重いチェーンソーが、床の凹みに引っかかった。
「しまっ……!」
わずかな隙を逃さず、ヒグマが飛びかかってくる。
鋭い爪が、喉元を深く抉った。
視界が赤く染まり、鉄の壁がゆっくりと遠ざかっていく。
- END -




