外伝 選ばれないことを知って、それでも選ぶ人
選ばれないことを知って、それでも選ぶ人
夕方の光が、少しだけ強く差していた。
北山学園の正門前。
帰る人の流れが、ゆっくり動いている。
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「……先生」
呼び止める声。
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世古が振り返る。
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そこにいたのは、あのモデルの子だった。
以前よりも、少しだけ表情が硬い。
軽いノリじゃない。
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「……少し、いい?」
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「はい」
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周りの流れから、少し外れる。
校門の横。
木の影が落ちている場所。
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少しだけ沈黙。
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彼女は、まっすぐ世古を見る。
逃げない目。
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「……この前の、あれさ」
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「はい」
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「本気じゃなかったと思ってる?」
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世古は、少しだけ間を置く。
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「……判断はしていません」
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曖昧じゃない答え。
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彼女は、小さく息を吐く。
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「そっか」
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一歩、近づく。
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「じゃあ言うね」
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その距離。
もう、冗談の距離じゃない。
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「本気だよ」
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はっきりと。
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「最初はさ、なんか気になるなーくらいだった」
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少しだけ笑う。
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「でも、違った」
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視線を逸らさない。
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「ちゃんと見てくるし」
「ちゃんと話聞くし」
「ちゃんと、いなくならないし」
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どこかで聞いた言葉。
でも、彼女の中で積み重ねたもの。
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「……好きになった」
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風が、少しだけ強く吹く。
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世古は、動かない。
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逃げない。
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彼女は、さらに言う。
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「でもさ」
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少しだけ声が変わる。
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「いるよね」
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「もう一人」
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世古の目が、わずかに揺れる。
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「……はい」
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隠さない。
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彼女は、ほんの少しだけ笑う。
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「やっぱり」
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でも、その笑いは軽くない。
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「……見てたから」
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あの日。
手を繋いで歩く二人。
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「でもさ」
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一歩、さらに踏み込む。
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「それでも、やめないよ」
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言い切る。
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「負けるって決まってるなら、やらないとか」
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首を振る。
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「そういうの、嫌いだから」
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世古は、静かに聞く。
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彼女の“選び方”を。
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「……だから」
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「ちゃんと、好きって言った」
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「ちゃんと、残した」
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それは、告白じゃなくて。
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“自分の選択の証明”。
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世古は、ゆっくりと息を整える。
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「……ありがとうございます」
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丁寧に言う。
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彼女の目が、少しだけ揺れる。
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でも、逃げない。
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「……ただ」
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ここで、はっきりと。
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「私は、すでに選んでいます」
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一切の曖昧さなし。
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彼女の呼吸が、少しだけ止まる。
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「……うん」
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分かっている。
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「……あの人でしょ」
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「はい」
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迷いなく。
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彼女は、少しだけ目を閉じる。
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「……そっか」
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一瞬だけ、静寂。
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でも。
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すぐに、目を開ける。
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「でもさ」
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少しだけ笑う。
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「それでも、いいや」
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世古の目が、ほんのわずかに動く。
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「好きって言ったの、消したくないし」
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肩をすくめる。
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「あとさ」
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少しだけ、いたずらっぽく。
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「ちょっとくらい、困らせたい」
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それは、強がりじゃない。
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ちゃんと選んだ上での、余白。
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世古は、ほんの少しだけ目をやわらげる。
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「……困ることは、ないと思います」
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即答。
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彼女が、少しだけ笑う。
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「言うね」
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その少し離れた場所で。
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綾は、その会話の最後だけを見ていた。
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近い距離。
真剣な顔。
そして、離れる二人。
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胸が、またざわつく。
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でも。
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今回は、前と少し違う。
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(……ちゃんと、言ったんだ)
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彼女の顔を、見たから。
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本気だった。
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軽くなかった。
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綾は、少しだけ息を吐く。
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(……強いな)
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素直に、そう思う。
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逃げずに言える強さ。
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少しだけ、悔しい。
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でも。
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それ以上に。
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(……私も、言った)
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自分の言葉を、思い出す。
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“ちゃんと好きだよ”
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あのときの自分。
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逃げなかった。
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綾は、ゆっくりと歩き出す。
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世古の方へ。
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「……終わった?」
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いつもの声。
でも、少しだけ違う。
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世古は、頷く。
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「はい」
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綾は、少しだけ彼の顔を見る。
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嘘はない。
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それで、分かる。
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「……そっか」
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それだけ言って。
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自然に。
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手を取る。
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今度は、迷いなく。
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「帰ろ」
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短く。
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世古は、ほんの少しだけ驚く。
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でも。
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すぐに、握り返す。
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「はい」
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そのまま、歩き出す。
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後ろから、少しだけ視線を感じる。
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振り返らない。
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選んだのは、こっち。
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綾は、少しだけ指に力を込める。
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(……負けないから)
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小さく、でも確かに思う。
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夕方の光の中。
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三人の距離は、はっきりと分かれた。
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でも。
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それぞれが、それぞれの“選択”を持っている。
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それでいい。




