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無能のレッテルを貼られた俺、女戦士たちを強化して魔物討伐していたら魔王に目をつけられた  作者: 積と和〝


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第8章 ドラゴンの価値は

村の中心にある村長の家の庭を借りてドラゴンを広げた。

右手右足か切られ、首が切られている。

「おおー」

騎士団からの声が上がる。

「これをクリス殿お1人で? 信じられん。この大きさなら少なくともAランク上位か場合によってはSランク認定もあり得る」

「え、Sランク」

クリスが絶句する。

ジェミニさんが続ける

「どうだろう、クリス殿は騎士団に興味はないか?今回の実績から騎士伯も与えられるだろう」

「それはご容赦願います」

クリス、即答すぎないか。

「そうか、でもなぜだ、悪い話ではないだろうに」

「私は冒険者として、自分の思うままに多くの人を救いたいのです」

「なるほどな。しかし、騎士団にいればドラゴンを2頭とも討伐できるぞ」

「申し訳ありません」

クリスは丁寧に頭を下げる。

「そうか、そこまでなら無理強いはせんよ、残念だがな」


ーーー


我々二人はクリスの療養のためダンジョン都市グレイブに戻ることにした。

もう一頭については騎士団が討伐に入るそうだ、

討伐した手持ちのドラゴンだが

「いったん冒険者ギルドに預けるようにしてほしい。最終的にはわが騎士団が必要なサンプル部分は届くことになるからここでは預からないでおくよ」


騎士団が必要な部分である骨格と一部皮以外の、肉とか血とかは全て売り払われる。需要は高いので高く売れるそうだ。結構な実入りも我々は期待できる。


――


グレイブに戻り、継続して確保してある宿にクリスを休ませた。おれ1人、ギルドにドラゴンを預け、一通り報告を済ませると、買い物だけ済ませて宿に戻った。

今回のような緊急クエストの場合、ギルドが宿を押さえておいてくれる。戻った時にすぐ休めないと困るという配慮らしく今回は本当に助かった。

だが、カットさんやロングさんの様に亡くなることもあるので無駄になることも多いのが実情らしい。


帰路ではクリスの体調がまだ完全ではないのに携帯食や保存食ばかりだった。

市場で少し食べやすいものを購入し、宿の食事と合わせてクリスに食べさせた。


俺たちは二日ほど宿でのんびり過ごした。

もちろんクリスの体調もあるので夜の方は控えめにしておいたぞ。

そしてドラゴンの買取結果が伝えられるという三日目にギルドに二人で向かった。

「まず、今回のドラゴンですがA+という評価です」

「? A…プラス?」

「はい、Sランク直前ということで、クリスさんのランクアップ評価ではSランク相当の討伐評価となります。ただ、素材買取ではAランク上位相当となります」

「なるほど」

「だたし、これは大きさの話でして、今回は痛みや傷がほとんどない、どうやって討伐したんですかっ!てくらい綺麗です」

「怒られてる?」

「いえ、褒めてます。なので買取評価となると特上です」

「特上!」

「うん、それで報酬ですが、これが今日の分です」

袋が一つ机に置かれる。

「全部大金貨です。持ち帰られますか、預けられますか?」

「もちろん預けますよ、持ち帰らないでしょう。一枚…いや二枚だけいただいていきます。ちなみに全部で何枚なんですか?」

「はい、今日の分は大金貨100枚です」

「ひゃ、100枚!」

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