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無能のレッテルを貼られた俺、女戦士たちを強化して魔物討伐していたら魔王に目をつけられた  作者: 積と和〝


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第13話 ドラゴン討伐の完遂

ふもとの村に戻るときには、ついてきた騎士二人は終始尊敬の表情だった。

行きの仏頂面とはえらい違いだ。

「一瞬でしたね、本当に一瞬。危うく見逃すところでした」

「ほんと、あれは何なんですか?とにかく素晴らしいです」

大絶賛だ。

「クリスは今、Bランクの冒険者なんだ。こんなもんだろ」

「いや、Sランクでもいいですよ。絶対です。騎士団にもあれだけの人はいません」

「はい、団長でも()()は行かないと思います」


村につくと一緒に付いてきた騎士の2人が、興奮して状況説明をしてくれている。


ジェミニさんが話しかけてきた。

「それはすごいな、つまりもう片付いたということか?」

「はい、帰り道に聞きましたがフォレストキングベアはすでに討伐していただいたそうで。村人の帰還が進みそうですね」

「それはもう。感謝の念に堪えません」

「それと、これは騎士団の方に失礼に当たるかもしれないのですが・・・」

俺は少しためらう。。

「先ほどクリスと話し合いまして、今回のドラゴンの報酬は騎士団にもらっていただこうかと」

ジェミニさんの視線が鋭くなった。

「なぜです?あなた方なら今後も余裕で狩れるから、ということですか?それとも同情ですかな?」

「いえ、違いますよ。確かにドラゴンはまた狩りたいですがそれとは別です。今回犠牲になった騎士団の方々は仕事とはいえ村や村人を守りたくて亡くなりました。村人も少なからず犠牲になったと聞いています。この方々の家族のために使ってほしくて。これは名誉や名声なんて関係ありません」

「なんという…。いや先ほどは申し訳ない言い方でした。あなた方への嫉妬ですかな。確かにそうしていただければ助かるでしょう。王宮からも殉職者への手当は出ますが今回は犠牲者の数が多すぎます。あと村の復興にも役立つでしょう。でもいいんですか、売ればかなりの額になりますよ?」

「ええ、まあ。ですが、今回は金目的じゃありません。我々はもっと大物を狩って稼ぎますよ」


本当は討伐も騎士団の手柄にしてもよかった。だが、結局俺たちが“騎士団や村の犠牲者家族と村の復興に使ってほしい”という希望を伝えつつの「王宮への寄付」という形で落ち着いた。


この時、俺とクリスは、これから自宅で起こるケイトとの騒動を想像もしていなかった。

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