第12話 SS級ブーストのあとの幸福
区切りの関係で今日はちょっと短めです。
騎士二人もついてきたが、基本2人で、実質クリスだけで討伐する予定だ。
3日歩いてやっとあの木のない斜面、ドラゴンの巣にやってきた。
「やはりあの時の片割れだな」
「うん、こうやってみると前のよりちょっと大きいかもね」
あの時は気づかなかったがこいつの方が大きい。
「ちょっとじゃなく一回り大きいな」
横を見るとクリスはうれしそうだ。
「じゃあ少し休んだらやるか」
「今いけるよ。もう我慢できないから」
こいつはホント中毒症状でてないか。
しかし俺も、マッド化してる自覚はある。
普通なら止めてるはずだが。
「今回のやつはSランクだろう。SSランク並に付与するぞ。よし行くぞ」
2人で駆け出した。
何度も騎士団に攻撃を受けているせいか今回ドラゴンの反応が早い。
半分も近づかないうちにブレスが来た。
「オーーバーーブーースト!!」
前回より強力なSS級バフを付与する。
クリス、消えるような速さで突っ込む。
「えい!」
一瞬で両足切断。速い!
再び首を切り落として終了。
5秒かかったか?
「はあはあ。やったわ。まだいける。もういないの?」
俺は慎重にクリスに近寄る。
「よくやった、落ち着けクリス。討伐完了だ」
「まだ、まだ足りない。もっと欲しいわ」
今回はなぜかこちらにもクリスの感覚、快感が伝わってくる。
これが感覚共有か。
「わかった。今回のような飛竜類ではなく、王竜類のドラゴンを狩りに行こう」
ドラゴン最強と噂の王竜類。ここ100年以上討伐の記録はないはずだ。
「ほんと?行く、絶対行く」
クリスが崩れ落ちるように倒れた。
自分の肩を両腕で握りしめ震えている。
「ほんとにご苦労さんだったな」
そう言いつつも、俺は次の強力な魔獣をどう探すか考えていた。
ーーー
クリス視点
Sランクのドラゴンを一瞬で倒した。
バインのSS級ブーストのおかげだ。
それのしてもすごかった。ブースト中の高揚感と、快感、ブーストが切れた後の絶頂感は本当にここで体が千切れる、壊れると思ってしまった程の快感、絶頂、幸福感だ。
快感で身体の痙攣がひどく、耐え切れなくて倒れた。それでも苦しくて耐え凌ぐために身体を自分で抱きしめたのだ。
みていたバインはどう思っただろう。いや、もうそんなことはどうでもいい。
気が狂いそう。
。。。気持ち良すぎて気が狂うこともあり得ると確信した出来事だった。




