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『異世界マーケティング ~剣も魔法も使えない俺は、勝てる仕組みで仲間を最強にする~』

作者:ポチ
最新エピソード掲載日:2026/07/28
剣と魔法の異世界で、武器になるのは――3C分析、SWOT分析、セグメンテーション?

弱小冒険者ギルド《白樫の枝》で働く受付係、ノア・クロウリー。
剣の才能はない。魔力もない。戦場に立てば、魔物一匹すら倒せない。

そんな彼が高熱をきっかけに思い出したのは、大企業でマーケティング戦略を担当していた前世の記憶だった。

帳簿を分析すれば、ギルドはあと三十七日で破綻。
所属する落ちこぼれパーティー《灰色の翼》は、今日も討伐依頼に失敗して傷だらけで帰還する。

だが、ノアは彼らの敗北を見て、こう言い放つ。

「君たちは弱くない。協力すると損をする“仕組み”の中で戦っていただけだ」

敵を倒すことが、本当に勝利なのか。
魔物は何を求め、依頼人は何を望み、自分たちには何ができるのか。

ノアは戦場を「市場」として分析し、敵を競合、自分たちを組織として捉え直す。

討伐数ゼロでも、依頼達成率は一〇〇パーセント。
魔狼の行動から、その背後にいる人間の目的を見抜く。
一枚岩に見える傭兵団を、目的ごとに分けて崩していく。

しかし、ビジネスと戦場には決定的な違いがあった。

会社の失敗では、仲間は死なない。
数字の上では正しい判断でも、目の前の仲間を見捨てられるとは限らない。

恐怖、執着、復讐、信頼、そして絆。
理論どおりには動かない人の心を、ノアはもう一度「分析」し直すことになる。

前世で作っていたのは、商品が売れる仕組み。
この世界で彼が目指すのは、誰かが倒れたとき、命令されなくても仲間同士が助け合える仕組み。

剣も魔法も使えない元マーケターが、落ちこぼれパーティー、弱小ギルド、小国、そして異なる種族たちを結びつける。

ビジネス理論で異世界の勝ち筋を設計する、知略と組織づくりのファンタジー。
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