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いい匂いと青い鳥と魔法の話  作者: かわいかつひと


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それぞれの役割

夕方、馬車の音がした。


玄関に出るとレナードが立っていた。マチルダと一緒に。

「はじめまして、シャーロットです」

「はじめまして」マチルダが言った。

「レナードからよく聞いています。仲良くしてくださいね」


エドワードとエレノアが出てきた。

挨拶が始まった。

マチルダは落ち着いていた。

緊張しているようには見えなかった。


夕食はまた全員で食べた。

ルイーズとマチルダが隣同士になった。

すぐに話し始めた。

「マチルダさんも魔法に興味があるんですか」ルイーズが聞いた。

「ええ。前線には立てませんが、何かできることがあればと思って」


レントはレナードに目を向けた。

レナードが頷いた。

「マチルダ、以前言っていたことを覚えているか」

「治癒魔法のことですね」

マチルダが言った。

「ずっと気になっていました」

「ガイアたちが研究しています。一緒に学びますか」

僕が切り出した。


マチルダが少し驚いたようだった。

「本当に覚えられるんですか。教えてもらってもいいのでしょうか」

「ルイーズは治癒魔法ではありませんが、昨日から始めました」

マチルダがルイーズを見た。

ルイーズが頷いた。


「戦場で役に立ちたいんです」

マチルダが言った。

「ぜひお願いします」

エドワードが頷いた。

「あまり背負いすぎる必要はない。レナード、お前がきっちりサポートするんだぞ」

「ええ、わかっています」

マチルダは嬉しそうだった。


翌日の朝、ガイアたちのところにマチルダが来た。

ハウエルがいた。

「先生もいらっしゃったのですね」

マチルダが少し驚いた顔をした。

「ええ、我慢できずに」ハウエルが言った。

「ここでは先生ではありません。一緒に学びましょう」

マチルダ、ハウエル、シャーロットの三人が揃った。

ガイアが説明を始めた。


同じ頃、庭ではレント、ルイーズ、レナード、ソラが集まっていた。

「実戦で使える魔法を考えよう」レントが言った。

「どういう状況を想定する」レナードが言った。

「複数の敵に囲まれた時、一人で戦う時、仲間がいる時。それぞれ違いますよね」

「私はスピードに特化したい」ルイーズが言った。

「一瞬だけでも威力が強くなればと考えています」

「剣に風を纏わせるのはどうかな」レントが言った。

「ソラ、どうだろうか」

「できると思います。ただ制御が難しそうですね。そっちに気を取られないようにしないといけませんし」

「そうね、他に気を取られるのは良くないわね」

ルイーズが少し笑った。

「練習が必要ですね」

「突風を飛ばしてバランスを崩す」ソラが言った。

「斬撃に空気の圧力を加えれば、リーチも伸びそうです」

「それは面白い」レナードが言った。

「俺も試してみたい」

レナードが腕を組んだ。

「それぞれの得意を伸ばしていければな」

「そうですね」レントが言った。

「まだ全部これからですが」

「つまり可能性が無限にあるとも言える」レナードが言った。

「学園に戻っても続けよう」


昼過ぎ、ガイアたちのところに顔を出した。

マチルダとハウエルが並んでいた。ガイアが何かを説明していた。

マチルダが真剣な顔をしていた。

「どうですか」レントが聞いた。

「難しいですが、感覚はつかめてきました」マチルダが言った。

「ハウエル先生は」

「2人とも理解が早くて助かります」ガイアが言った。

ハウエルが少し照れたような顔をした。

「まだまだです」


マチルダがレントを見た。

「レナードはこういうことを全部知っていたんですね」

「そうですね」

「あの人は不器用なくせに、大事なことをちゃんと考えているのね」

「そうだと思います」

マチルダが少し笑った。

「レナードに出会えたことに感謝を」


風が心地よかった。

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